出版社内容情報
空港で働く男“あぽやん”の活躍を描く第２弾。後輩教育を任された遠藤だが気ままな旅客やトラブルに右往左往、しかも恋の波乱まで！
内容説明
空港＝ａｉｒｐｏｒｔを略してＡＰＯ。国内最後の水際であらゆるトラブルに対応する空港のプロフェッショナルをかつて旅行会社・大航ツーリストでは「あぽやん」と呼んだ―成田空港所勤務２年目を迎えた遠藤慶太は新人教育に恋のライバル登場に悪戦苦闘。しかも、親会社・大日本航空の経営悪化の煽りを受けて空港所閉鎖の噂が！？立派な「あぽやん」目指して今日も走る遠藤の運命やいかに？爽快お仕事小説。
著者等紹介
新野剛志［シンノタケシ］
１９６５年東京都生まれ。立教大学社会学部卒業後、旅行会社勤務を経て、１９９９年『八月のマルクス』で第４５回江戸川乱歩賞を受賞。２００８年『あぽやん』が第１３９回直木賞候補となる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
115
空港で働く人々のお話、第2弾。主人公の遠藤くんの恋はもちろん気になるけど、組織が変わってそこで働く人たちがどうなっていくかも気になる。前作よりも少し経験を積んで指導係になった遠藤くんの様子から、人に仕事を教えることって自分にとっても大事だなあと改めて考えさせられた。2015/06/25
遥かなる想い
114
あぽやんシリーズ第二弾である。 相変わらず 遠藤君の奮闘が 心地良く 軽快に 読める。 新人の教育、トラブル対応、そして 恋 …ホッコリ 楽しいシリーズ第二弾だった。2022/08/15
Lara
85
シリーズ物の２作品目。表題から、空港特有なトラブルを期待していたが、今一。成田空港の旅行代理店の、お客様を送り出す業務を中心に、トラブルが起こる。一部男女の恋愛も見られるが、基本的には「どたばた劇場」。2022/12/23
おいしゃん
58
今回も楽しく読了。航空会社のグランドスタッフが、ここまでするか！？という場面は多々あったが、だからこそ華やかで、起伏の多い話になるのだろう。みんな個性豊かだが、やはり主人公の「あぽやん魂」が今作で格段に強まり、恋も進展したのが良かった。2017/11/25
ちはや＠灯れ松明の火
56
これやこの行くも帰るもわかれてはしるもしらぬも逢坂の関、古の歌のように今日も成田空港は千客万来一期一会。旅立ってゆく者と還って来る者、新たな命の誕生と永遠の別離、そして空港から異動した先輩あぽやんと南の島からやって来た後輩あぽやん候補生。教わるから教える立場に変わっても苦労と騒動のタネは尽きない。お客様はテロリスト疑惑、女子とランチと冷戦、台風首都圏襲来、ストーカー隣人、そしてあぽやんの存在を脅かしかねないリストラの不安と恋の予感。同じ場所に居合わせる偶然が重なり人は繋がっていく、ここは現代版逢坂の関。2010/09/15
