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無理

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  • サイズ B6判/ページ数 543p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163285801
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『最悪』から10年、『邪魔』から8年、奥田英朗が打ち立てた新たなる金字塔!
人口12万人の寂れた地方都市・ゆめの。この地で鬱屈を抱えながら生きる5人の人間が陥った思いがけない事態を描く渾身の群像劇。

内容説明

合併でできた地方都市、ゆめので暮らす5人。相原友則―弱者を主張する身勝手な市民に嫌気がさしているケースワーカー。久保史恵―東京の大学に進学し、この町を出ようと心に決めている高校2年生。加藤裕也―暴走族上がりで詐欺まがいの商品を売りつけるセールスマン。堀部妙子―スーパーの保安員をしながら新興宗教にすがる、孤独な48歳。山本順一―もっと大きな仕事がしたいと、県議会に打って出る腹づもりの市議会議員。出口のないこの社会で、彼らに未来は開けるのか。

著者等紹介

奥田英朗[オクダヒデオ]
1959年、岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て作家活動に入る。2002年『邪魔』で大藪春彦賞、04年『空中ブランコ』で直木賞、07年『家日和』で柴田錬三郎賞、09年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

209
5人の主人公で話が進むが女子高生以外は感情移入できない人ばかり・・・。面白かったんだけど最後は相変わらずの終わり方でモヤモヤ。2016/04/25

修一郎

161
地方都市でやり切れない人生を送っている人達をオムニバス形式で描いている。あれ、終盤になっても、一向に収束しないな、と思っていたら、最後、一気に破滅的な結末でまとめました。今迄、奥田英朗のホッコリする短編ばかり読んで来て、今回も前情報なしで読んだので、意外な展開でした。三部作らしい。他の作品も読んで見ることにします。このストーリーで、タイトルが[無理」。そうなんだねー2014/01/26

初美マリン

130
これが今の日本の地方の実情ではないかと思わせる数々。そんなことはない、人間はもっと素晴らしいと言い聞かせながらも、納得がいく、富士山か噴火すればいいという女子高校生の言葉。みな悩みを抱えて生きているのは事実。一気に解決してしまった感はするが、無理というタイトル通りの作品だった2022/09/23

Yuna Ioki☆

124
1000-203-45 読メ登録1000冊目は奥田英朗氏の「無理」マジで最悪で無理(´-﹏-`;)バラバラの5つのストーリーがラストに繋がり、まさに自業自得な最悪へと誘われていく。誰の人生の今後にも光が射しそうになさげな結末が奥田英朗氏らしい1冊でした。2015/05/25

AICHAN

123
図書館本。上下巻になっているのを借りて読んだ。世の中の裏をよく知っている奥田さんらしい皮肉の利いた内容。長い物語だったが、苦もなく読めた。ただ、インフルエンザに罹っている中での読書だったので時間をかけてゆっくり読んだ。3町が合併してできた東北の小さな市で暮らす5人の男女が、見ず知らずにもかかわらず次第に交錯していき、ついには…。どういう交錯の仕方をするのか楽しみで500ページ余りのこの物語を読み進んだが、最後に「はあ?」というような交錯の仕方をして終わりだったので落胆。もっと捻ってほしかった。2019/12/22

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