出版社内容情報
大阪が全停止?著者が満を持して贈る大阪に秘められた衝撃の真実とは!?
女子になりたい中学生・大輔と彼を守ってきた幼馴染の茶子。彼らが暮らす空堀商店街に会計検査院の調査官三人の手が伸びる。
内容説明
このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、始動。
著者等紹介
万城目学[マキメマナブ]
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒業。2006年第4回ボイルドエッグ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。2作目の『鹿男あをによし』で第137回直木賞候補となり、同作は2008年にテレビドラマ化され話題を呼ぶ。いまもっとも活躍が期待される気鋭の新人である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
480
大阪を舞台にした小説。何故か合わない感じを持ったがなんでだろう?同じ著者の鴨川ホルモーもそんな感じ。不思議だ。2016/02/21
射手座の天使あきちゃん
428
死期を悟ると父は長いトンネルを歩きながら息子に秘密を伝える、そうして連綿と受け継がれた「大阪国」の秘密 会計検査院の敏腕検査官は果たして真実に迫れるか!? 題材は文句なし、ホルモー・鹿男の残像強し、文章やや冗長 総合判定=ビミョウ あはは、エラそうでスミマセン(笑) m(_ _)m2010/07/24
遥かなる想い
410
映画化され、評判になっているようだったので読んだが文句なしに面白い。万城目学という作家の大阪への想いのようなものが読者に伝わってくる感じがする。人物造形も鮮やかで、会計検査院の3名松平、鳥居、旭がいきいきと動き回っている。大阪国の存在などという荒唐無稽な話を創造し、構築していく…映画では松平を堤真一が旭を綾瀬はるかが演じるようだが、見てみたい気がする。2011/05/04
佐々陽太朗(K.Tsubota)
367
歴史の授業で関ヶ原の合戦から方広寺事件、大坂冬の陣、大坂夏の陣に至る経緯を学ぶにつけ、釈然としないものを感じていた人は多いはずです。そして、徳川に、江戸幕府に、ひいては東京人に反感を持つ人も多いと思います。私もその一人です。万城目さんも同じ気持ちを持っていたのだ。なんとも嬉しいことです。2010/09/04
takaC
269
面白く読むことはできたが、大胆な発想にマキメ氏理性(?)の躊躇いブレーキがかかったのか、比較的大人しく収束してしまったのが意外であり残念なところ。ミスリード的要素も不必要だろう。2010/06/01