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銀河不動産の超越

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163270708
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

毎日がなんとなく気怠い“省電力”青年・高橋は、惨敗続きの就職活動の果てに「ここだけはやめておけ」と言われた銀河不動産に入社した。「いろいろ見せてもらううちに住みたい家が見えてくる」という曖昧な資産家夫人や、「寝ている間に日光浴したい」というミュージシャン、「スウィングしている部屋に住みたい」という芸術家等々に部屋を斡旋しているうちに、彼自身がとんでもない家に暮らす羽目に……。無気力青年・高橋はサラリーマン生活をまっとうできるのか? 極上のユーモア・エンターテインメント!

内容説明

危険を避け、できるだけ頑張らずにすむ道を吟味し、最小の力で人生を歩んできた高橋青年。彼の運命を変えたのは、入社した「銀河不動産」だった。奇妙な「館」、衝撃の連続。究極の森エンターテインメント。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

舟江

49
「人はね、きっかけのせいで幸運を摑むのではない。幸運を摑むのは、その人が持って生まれた能力によるものです。言い換えるならば、幸運といったものは、この世にはない。あるとすれば、幸せを築く能力、それを持っていた、幸せを築こうという努力、それをしたというだけのことです。その能力と努力によって、順当に作られていくのが幸運なのですよ」と作者は言っているが、これまで運だけで生きてきた小生には、実感できる言葉である。hahaha…2017/07/18

PSV

46
流れ流され幸せをつかむ、というファンタジィ。実際はそんな甘くないんでしょうけど、まあモリヒー(スカイクロラの感想参照)が描くとリアリティが…やっぱないか。まあ純粋に、ファンタジィとして楽しみましょう。建築関係のウンチク、というか知識は、さすが本職とだけあって素晴らしいものがありました、素人目に見て。  ★★★☆☆2012/05/27

kishikan

30
不動産屋に勤めたなんということない(というより、なんのとりえもない)青年が、なにかの縁で運命が変わっていくという一見成功物語。不動産屋の話であったり登場人物のユニークさなど、物語としては面白く淡々と進むが、最終章で、これが努力だと言われるとねえ・・・・。もし森の成功(つまりミステリ作家として生活が豊かになったこと)が、奥様を喜ばすためにミステリー小説を書いたこと=努力という解釈だとしたら、きっとみんな幻滅してしまうだろうなあ。2008/07/08

刻猫

23
現代版お伽噺、と感じながら読み進めた。展開もキャラ造型も巧いし、広大な空間の推移も面白い。感嘆そして満足のため息。何処と無くシュールな感覚を持った無気力な男は、不思議な縁が重なりに重なりに重なって、とても幸せになりました。実際、誰が、童話に於ける魔女で王様でお姫様かは分からない。ただ、きっかけに出会える、そして活用できる人間だからこそ、幸福になれる。幸せそのものでなく、幸せになる、ってことについて考えさせられた。2012/01/09

miroku

22
ゆるゆるな感じがなごむ♪ 『水柿君シリーズ』もそうだが、一種の童話とも言える。2011/01/09

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