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ビザール・ラヴ・トライアングル

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163260501
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

娘と二人だけの日々を過ごす「僕」のもとに残された、母親の思いを静かに綴る表題作、幼い頃の記憶を確かめる真夏の出会いを描いた「向日葵の迷路」など、精緻な筆致で喪失と再生を描く全五篇。

著者等紹介

浅倉卓弥[アサクラタクヤ]
1966年北海道札幌市生まれ。東京大学文学部卒業。レコード会社ほかに勤務の後、2002年第1回『このミステリーがすごい』大賞・金賞を「四日間の奇蹟」で受賞し、作家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

❁かな❁

67
読み友さんの感想を見て図書館で借りました!浅倉卓弥さん初です!生と死に関係している5編の短編集です。切なくて温かいお話が多かったです。世にも奇妙な物語の切ない系のお話の時みたいな雰囲気もありました。とても綺麗な文章で家族愛も感じました。『向日葵の迷路』『紅い実の川』『ビザール・ラヴ・トライアングル』が特に良かったです。じーんときました。小説の最初のページに書かれている言葉も印象的でした。『君が落ちて行くのを見るたびに僕は膝をついて祈るんだ。そうやって僕がいえない言葉を君が口にする最後の瞬間を待っている。』2013/05/11

ジンベエ親分

41
作家買い。スーパーナチュラルな要素を交えながらも感じるのは畏怖感や知的興奮などではなく、切なさや愛しさや、それらがごった煮のようになった複雑で深い感情。どの話にも死が深く関わっていて、救いのないように見える話もあるけど、それでも繰り返し読むと、絶望ではない何かを感じる。全編に親子が登場するが言葉少なに語られる感情の交流が読み手の心の深くて柔らかい部分にヒットしまくる。5編の短編集だがそのすべてに255文字くれ(笑) この作家、「このミス!大賞」でデビューしたのが最大の誤りでは?(笑) 本当に沁みる良作。2020/03/20

Chili

10
短編5本。テイストは割とどれも似ているが、とにかく文体が好き2020/08/08

Neko*2

3
どれも死者が出てくる、ちょっと不思議な短編集。ちょっぴり怖かったり、ユニークだったり、ホロリとさせられたり。なかなか面白かったです。2014/06/21

Marina

3
家族と受け継がれていくものへの愛情を感じるお話でした。表題作で主人公が娘に語る言葉が印象的。シンプルだけど、家族への純粋な思いを凝縮したこれ以上はない言葉だと思います。「幸せになって欲しい。本当にそう思ってる。」2014/01/25

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