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数学的にありえない〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163253206
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

数学者ケインとCIA工作員ヴァナー。圧倒的窮地に陥った二人が共闘を開始した。一方ケインを追うフォーサイス博士も戦闘のプロを動員、火力とマンパワーを増強して捕捉作戦を過激化させる。これで役者はそろった。すべての布石の配置は完了した。強大な敵に追いつめられたケインの「能力」は、ついに発現する。非力な民間人にすぎない彼の唯一最大の武器が発火する―確率的にありえない連鎖反応を引き起こし、やつらの包囲網を突破するのだ。すべての物語はここに至って一点に集中し、炸裂する伏線、伏線、伏線。つぎつぎに明かされる意外な真実。そして、この長く壮絶な戦いの「目的」とはいったい何なのか?未曽有の超絶的サスペンス、結末へ向けて全力疾走を開始!第1回世界スリラー作家クラブ新人賞受賞作。

著者等紹介

ファウアー,アダム[ファウアー,アダム][Fawer,Adam]
1970年生まれ。ブルックリン在住。幼い頃、病で視力を失い、度重なる手術のため少年時代の多くを病院で過ごし、病床で小説の朗読テープを「濫読」する。やがて視力は回復、ペンシルヴァニア大学で統計学を学び、スタンフォード大学でMBAを取得、有名企業でマーケティングを担当。一念発起して執筆した『数学的にありえない』でデビューする。日米独伊ほか16か国あまりで出版されるベストセラーとなり、記念すべき第1回世界スリラー作家クラブ新人賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

detu

42
敷かれた伏線や小道具が見事に整合する。悪徳科学者の野望と欲望、悲惨な過去を持つ女性元CIAのスパイ行為に翻弄される主人公兄弟。息もつけぬ展開にほぼ一気読み。統計学、確率論、物理学、量子力学、精神医学、脳医学、哲学、など実際の学術理論に則ってはいるがあり得ない理論で展開するサスペンスミステリー。多くの犠牲を生んだが最終的に、幼い命を救う結末にホッとした。沢山の知らなかった知識を学んだように思う。面白かった。本文引用『不可能に直面しても屈しない人間は、賞賛されるべき もしくは恐れられる べき存在だ。』2017/02/23

だんたろう

31
上巻では確率論や物理化学をちりばめた科学的なテイストだったのが、下巻ではほとんどファンタジーとなっている。あり得ない程の偶然の重なりを確率論で説明しても、ここまで来るとファンタジーでしかない。いや、ファンタジー色の強いSF的サスペンスというのが的確かも。それでも、次々と展開するストーリーは読者を全く飽きさせないし、ぐいぐい引き込まれることは確かである。ハリウッド映画を観ているような感覚になったし、面白い作品ではある。その中で一番の秀逸はタイトル以外にありえない。2017/12/26

金吾

30
展開も早く当初の読みにくさは何だったのだろうと感じました。伏線も上手く回収されていますが、数学的なのかなという疑問は付きまとったまま読み終わりました。ラストは好きな終わり方でした。2021/08/25

kishikan

22
タイトルに惹かれて購入し読み始めたが、とても面白い。統計学、物理学など専門的知識を駆使しつつ、ストーリー展開がすばやく、それでいてアクションもあり、息つぐ暇もないほどスリリングな展開の物語に仕上がっている。現在から無限ともいえる未来への時間のつながりを丁度映画でいえばフラッシュバックさせながら、リプレイする部分など、文字でありながら、まるで映像を見ているようだ。2008/04/22

ぴんく

12
うーん、ちょっと期待外れかな。ラプラスといえば東野圭吾でしょうが、あれよりもサイエンス部分に踏み込んだ印象、なのにオカルトな要素も大きく何でもアリ、な展開になっちゃったかな。後半はいわゆるドンパチで無駄に人が死にすぎた感もあって、個人的には残念な展開に。まあ、最後にエリザベスが救われたのがよかったかな。2018/09/16

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