ありふれた風景画

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163251608
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

十代って残酷な年代だ。出会いも別れも生々しく、儚い。ウリをやっていると噂される琉璃。美貌の持ち主で特異な能力をもつ周子。傷つき、もがきながら、生きる少女たちの一年間を描くみずみずしい青春小説。

著者等紹介

あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年、岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。『バッテリー』で第35回野間児童文芸賞、『バッテリー2』で第39回日本児童文学者協会賞受賞、『バッテリー1~6』で第54回小学館児童出版文化賞受賞。近年、一般文芸や時代小説にも枠を広げ、活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

68
GL。YA。2006年刊。高校2年生の高遠琉璃(たかとおるり)はウリやってる噂で目立つ女子高生。身に覚えの無い男性関係で先輩達に呼び出しをうけた琉璃は、3年生の綾目周子(あやめしゅうこ)と出会う。植物やカラスと話ができる怪しい人と恐れられている周子だったが、琉璃は周子に心惹かれる。▽春の出会いから夏の始まり、途中に大学生の加水洋祐(かすいようすけ)の年上女性との恋を挟み、秋の朝顔で家族の問題、冬は受験で距離を取り、再び春を待つ。▽あさのあつこの百合小説。途中NLあり地雷の人は注意。古さはあるけどセツナ系2022/07/18

あー

21
不思議。最初は人を人と思ってないような、壁を作ったような瑠璃。そんな彼女と家族が、うまく言えないけど変貌する。変貌というか変化か。変わったように感じた事が最大の変化か。「運命って変えられますから。」という言葉がいい。2016/04/26

土瀝青

19
鴉のタロウがいい味だしてて、どっちかというと実際には苦手な鴉に愛嬌を感じた。表紙が気になって借りた図書館本。10代の人間関係とか、恋愛の何ともいえない感覚に「むむむ」となって受け止めきれないなと思うところもありました。でも、なんだかんだ頼りないように感じられていても、結局はどの登場人物もしっかりしてる! ちゃんとしてる! と思ったりして。それはもう、まだ10代なのに・・・と思うぐらい。2016/06/29

15
根も葉もない噂をたてられている琉璃。家族はバラバラだし、そのことだけでなく全てのことに彼女の関心は薄い。少し変わった先輩綾目周子との出逢いで彼女たちは少しずつ変わっていく。青春、そして恋愛(百合)。/久しぶりのあさのあつこさん。やっぱり面白かった。恋人が殺され一人になってしまった加水洋祐さんの話しが特に好き。「洋祐は老けて、すてきになった」が印象に残っている。2013/05/21

ヒラP@ehon.gohon

11
【リサイクル本】旅行の車中で読了。タイトルとは真逆で、物語に登場する様々な風景は決してありふれてはいないと思います。周子と琉璃の心の激しさに周りの風景もかなり奇異な感じがしました。

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