ケッヘル〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 444p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163250502
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

真に人間らしい人生とは、誰かをひたむきに愛し、愛される、薔薇色の不安に満ちあふれた人生のことだ。絶望の淵から生まれた恋。だが復讐の連鎖は止まらない。著者新境地にして最高傑作。

著者等紹介

中山可穂[ナカヤマカホ]
1960年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒。1993年『猫背の王子』でデビュー。95年『天使の骨』で第六回朝日新人文学賞、2001年『白い薔薇の淵まで』で第十四回山本周五郎賞を受賞。繊細で硬質な文章に定評があり、読者の熱い支持を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

112
後半は予想通りにかなり移動を行い、ヨーロッパでのモーツアルトゆかりの地のツアーに伴って様々な事件というか出来事があります。私は最初に読んでいるときには少し引いていたのですが、最後はさまざまなゆかりの地ヨーロッパや宮崎の高千穂などでの私自身の思い出もあったりして楽しめました。2015/11/18

ゆか

24
読んでる人はそこそこ少ないので、あまり期待はしていなかったんですが、下巻は読み耽りました!上巻の登場人物が次々と現れ、伏線を全て回収してくれるラストは読んだ感たっぷりで満足。こんなに登場人物達が、奇想天外な人生を送っている物語はそうはない。小説と言えども、何でもあり状態でしたが、それを差し引いても満足な読了感でした。モーツァルトを知ってる人も、そうでない人にもおススメの一冊。2018/10/05

magurit

19
9年間、熟成して積んでおいたが、今だから読めるという安堵感と達成感を感じています。読んで良かった。2015/02/28

そうたそ

15
★★★★★ すごい小説を読んだという気分。本書自体は刊行当時から知っており読みたいと思っていたのだが、当時学生だった自分には何か高尚な内容のような気がして、手に取らず終いであった。それから七年程が経ち、漸く今、読了することが出来た。上巻では章ごとに主人公が交代し話が進んでいく。それが下巻では一つの話として交わり合い、そこからは怒涛の展開である。どこか恋愛小説のような趣を見せていたものが、突如としてミステリチックなものに様変わりする。ミステリ的展開の必要性はさておき、一気読みさせられる面白さであった。2013/04/15

べすたん

12
ケッヘル、読了しました。最後は泣いてしまった。過去の伏線が一本の糸に収斂されていくと、赤い糸のようにつながるのだな。ものすごくいい本に出合えたと思った。モーツァルトの変ホ長調がまだ終わってない。しばらくこのまま・・・。 2013/03/17

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