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虹色にランドスケープ

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163244204
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

別れと出会いは、いつも交互にやってくる…。どんなに愛していても別れなければならなかった恋、添い遂げられなかった愛。不器用な生き方しかできない男女7人の、光と影を描いた最新連作短編集。史上初の直木賞&山本周五郎賞ダブル受賞作家が魅せる新境地。

著者等紹介

熊谷達也[クマガイタツヤ]
1958年、宮城県仙台市生まれ。東京電機大学理工学部数理学科卒業。中学校教員、保険代理店業を経て、97年「ウエンカムイの爪」で第10回小説すばる新人賞を受賞して作家デビュー。2000年、凶悪犯罪の影に見え隠れするニホンオオカミを追った「漂泊の牙」で第19回新田次郎文学賞受賞。2004年、「邂逅の森」で第17回山本周五郎賞と第131回直木賞を史上初のダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

26
連作短編集。バイクに人生の一部を乗っけた決して若くない人達。リストラにあったり、成就しない愛を引きづっていたり。薄っすら7人の虹色は映えないようだが、見ている人達に喜びを分け与える。80年代にはバイクと自転車で野と山を駆け巡った。あの頃のバイクの記述は懐かしい。また多くの若者が目指した北海道での出会い、触れ合いは良き思い出の一つだ。著者の違った一面を見れた。2017/06/13

zanta

22
261/10/1/2015  自転車もバイクも縁がなかった。だから風を切る感じも実感としては分からない。しかし、一つのことを共有した人たちがはぐれたあとも思いやり、2人死別はあるものの、変わらぬ友情でお互いを力づける。そんな姿が説得力があって好ましい。熊谷さんの作品をこのところよく読むが、色々な作品を書く方だ。中でも私はこのタイプの本がすきらしい。2015/10/01

HiroshiKzk

21
これはバイクを通じて繋がる人達の絆の話。読後感よかったです。さすが熊谷さんだ。昔を思い出して単車に乗りたくなった。2015/09/13

さんつきくん

14
7つの連結短編集。各章に色のタイトルがついていて、すべて読み終わって7色の虹となる。青春をバブル期に過ごした二人の中年男の死を軸に、各章ごとに主人公を変えて、彼らが好きだった共通点の「バイク」で繋げた作品。一途に妻子持ちのOを愛していたいた。そんなツーリングでバイク事故。不自由な足になってしまった。やがて女性ボクサー。この責任を感じたOは好きだったバイクを辞める。やがて時が過ぎ、Oは病気で死亡。Oの息子などを巻き込んだりとストーリーが展開していく。全部の章が繋がると一つの線になるのではなく、どっちかと言う2013/03/17

ガミ

13
リストラされた男性デパート写真の北海道ツーリングから始まり、短編かと思いきや、各章の登場人物が巡り巡ってつながっているバイク小説です。バイクに乗る読者にとっては、所々の話に共感し、それを背景にした彼らの重たい過去に触れて、切なさを感じる楽しみ方があります。真帆の教習所に通うところは特に共感できました(P155)。ミスしても、とにかく乗るのが楽しみでしたからね。七つの章の副題に書かれた色を合わせると虹色になる本書。若者読者にはインディゴとグリーンがおススメです。2015/07/05

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