内容説明
都立Ｋ高校三年四組、天童玲美。入試を四ヵ月後に控えた十月、彼女はなんとしてでも最難関私大・馳田学院に合格しなければならなくなった。不慮の事故で亡くなった姉、芙美子の死の真相を探るためだ。玲美が頼ったのは、クラスメイトで成績トップの超優等生、愛香。そこに陸上インターハイ選手の杜夫と、機械オタクの隼人を加えた三人が、彼女の参謀となった。決して成績はよくない玲美。彼らが出した結論は、カンニングによる入試突破だった。ひとりの少女が、前代未聞の闘いに挑もうとしていた。教師に、学校に、そして心の中の何かに、いま玲美は宣戦布告する―。青春ミステリー。
著者等紹介
黒田研二［クロダケンジ］
１９６９年、三重県生まれ。スキーとインラインスケートを愛し、全日本スキー連盟準指導員の資格をもつ（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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うしこ＠灯れ松明の火（文庫フリークさんに賛同）
14
姉が亡くなった真相を探る為、どうしても姉が通っていた大学に合格したい玲美。そこで友人の協力を得てカンニングで大学入試を突破しようとしますが・・。社会人になって随分と経つからでしょうか？カンニングを正当化しようとする彼女たちに感情移入することができませんでした。確かに丸暗記するだけでその問題の本質を理解しない勉強方法には疑問があります。しかし丸暗記するよりも、絶対にばれない究極のカンニング方法を見つけ出すことに頭を悩ませるほうが、将来のためになるというのは極論すぎるなと思いました。★★★2011/03/20
zanta
13
28/1/25/2016 入試がとても遠くなった私には、入試なんて、若い頃の風物詩という程度の重みしかない気がする。その手法や各々の成長が興味深く面白かった。2016/01/25
伶夜
11
その場その場で起こった出来事の意味を的確に見抜いて、自分にとってプラスに働くよう活用できる人間こそが幸せをつかみとれるのだ(本文より)2017/12/29
ほむら
8
発端が弱いかな、と…。話を聞くだけなら手紙とか、そういう方法があるのになと思ってしまったので。ハイテクなカンニンググッズは面白かったです。ハイスペック同級生はキャラが立ってて良い脇役だったのでは。ミステリーではないので真実はひっくり返るようなものではないですが、まあまあ面白かったです。2016/02/05
alafish
8
是非を問う物語ではなく、痛快な青春小説、楽しめなきゃ損。背徳感も甘酸っぱさもハイテクメカも運動バカもお堅い女史も秀才も、すべてひっくるめて楽しんだ者勝ち。いや、愉快愉快。2011/11/18
