内容説明
「福岡ダイエーの名捕手を消せ」殺しの天才Aの芸術的な技がさえる!悪漢小説。
著者等紹介
ヒキタクニオ[ヒキタクニオ]
1961年福岡市生まれ。小説家、イラストレーター、マルチメディア・クリエーター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スパイク
17
今まで、私の読んだことないタイプのアンダーグラウンドな小説。面白かった。アンダーグラウンドのリアルはまったく知らないし、できることなら知ることなしに過ごしたいが、すごくリアリティあった。本当かどうかは横に置いといて、いかに本当のことのように想わせるかが、このようなコーンゲームの楽しみだから、騙されてこそ。消し屋(殺し屋)の話しなんだが、殺しはなしってところで、もう釣針に掛かってます。いいんじゃないでしょうか。2015/08/01
ひねもすのたり
4
この手の作品はすごく尖がっているか、ドタバタに終始するかの二通りだと思いますが、この作品は読みやすさと、それなりの読み応えがありました。 特に野球を描写する筆は秀逸だと思います。2011/06/25
ななつ
3
野球をとるか親父の安否をとるか。どういう展開に持っていくのか。肝心な場面がわかりづらくて、読み返さないと理解できなかったかったから、奮冷めしてしまった。2015/05/12
ますずし
2
人の生き死にが無い点はおいといても、緊張感がないなぁ。あれは消したといえるのか。手本びきのシーンはおもしろかった。胴元の疵を探すのかぁ。なるほど。2013/10/21
Le Petit Prince
2
ターゲットを事件性がないように消し去る「消し屋」という設定がおもしろい。主人公は「幸三」という別人になりきり、自分の存在をも消して消し屋家業をおこなう。そのパートナーに「蘭子」というオカマの恋人がいるのだが、主副含めたキャラ設定にもう少し個性が無いように感じる。ストーリーは後半は少しグダグダ感があるも読みやすさはあるのでさくさく読める。2008/07/10