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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163213408
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

『裸』伯母は「あんたも若いころから身体を磨いとったほうがよかよ」と助言してくださりもする―。九州芸術祭文学賞受賞作。『スッポン』イナカノババサンは、女であったが、おじさんかおばさんかわからない顔をしていた。ふるさとを出て十三年、これからも帰る予定はない―。『ゆううつな苺』「ちょっと顔見せりぃってば」母はドアをどんとたたいた。―このひとに新しい男でもできたらいいのに、と心底、思った。芥川賞候補作となった傑作三篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

22
★★☆☆☆ 大道さんは等身大の女性を描くのが巧い。いや、この作品を含む大道さんの著作を読む限り、等身大という言葉を通り越してひたむきなまでの正直さを持った女性たちというべきか。集団にいれば、間違いなく浮いてしまいそうではあるのだが、読んでいて何故か賛同してしまう部分もあるということは、普通では社会に馴染むために表に出さないことまでも、正直さ故に彼女たちは露わにしてしまっているだけなのかもしれない。大道さん独特の作品のテンポには味わい深いものがあるが、如何せんストーリーがつまらないのが難点ではある。2015/07/22

yoko**

4
主人公の女たちはそれぞれ、19歳で水商売をしていたり、30代でフリーターだったり、一匹狼的な女子中学生だったりで立場は違うが、みんな粗野だけど真面目で、どこか人生を諦めているようでいて反面夢を抱えて生きているように見える。 きっと周りに翻弄されながらも、彼女たちなりに頑張って生きている。 もしかすると、彼女たちが似通っているんじゃなくて、世の中の大概の女がそうなのかもしれない。2020/07/27

たまねぎ

2
2013-31:この作家二冊目。あいかわらず生々しい。薄いからさくっと読めた。地の文に感情表現がはいる、女性作家さんに多いパターンで本来あんますきじゃないんだけど、この人それを徹底しまくっているから逆に面白い。ひたすら博多弁?なのかわからんが、ずっと書き続けるから初めは読みにくいことこの上ないけど、この人のペースに巻き込まれてきた感じ。2013/06/09

かこりむ

2
うーーん、よく分からない。「スッポン」で、主人公が幼い時に受けた性的いたずらの描写は嫌だった。2013/05/27

ランバート

1
身近にいたら絶対関わり合いたくないひとたち。だけど、登場人物たちのある意味潔癖というか、独特な正直さが、もしかしたら好きかも。2015/07/07

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