内容説明
憎悪、憎悪、憎悪―夢は破られ、栄光は汚され、理想は死んだ。’６８年、ふたつの死。巨大な憎悪が発火する。暗黒の奔流が動き出す。史上最大の暗黒小説、暗い鎮魂の調べとともに閉幕へ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
eazy
3
この邦題はエルロイ自身がフランス語版と日本語版のためにつけたのだとか。 出版社が前作「アメリカン・タブロイド」との連続性をはかりたかったのだろう。原題「コールド・シックス・サウザンド」の意味は「裏金6000ドル』。物語はJFKの暗殺で始まり、RFKの暗殺で終了。 次作はニクソンの大統領就任からウォーターゲートまでとか。 恐ろしい馬力。「犯罪小説のドストエススキー」との評に、 『俺はトルストイだ。歴史小説家だ」と本人豪語してるとか。 まぁしかしおもしろい。やめられない。2004/09/03
ツカモトカネユキ
2
2001年発行。上巻より。ベトナム、キューバ、ラスベガス、ＬＡと場面を替え、だましあいが続きます。推理小説的な部分は、前作より色濃く、いろいろと張り巡らされた謎が解き明かされます。全体を通してマフィアが一番うまく立ち回り、動かしていた情景が浮かびます。途中、嵌まり込んだ部分からの脱出でもがきますが、ロバート、キングは暗殺され、それぞれの清算へと進みます。最終的にウォードは自死、ピートは引退、テッドローは次なる舞台へ進みます。次作では、どういった展開になるかを楽しみに読了しました。2020/12/25
Ataru Matsuyama
2
ビッグ・ピートに乾杯！さて、いよいよ『アンダーワールドＵＳＡ』だ。2011/10/03
kamakurasanma
2
アンダーワールドUSA3部作の最新作を前にお復習いを兼ねて再読。何度読んでも面白い。2011/08/23
Satoshi
1
FBI職員ってマフィアとここまで関係を持っていて、裏工作できまくるんだなーと思ってしまいました。歴史小説でここまでヒーローが出てこないのは爽快である。2013/03/21
