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壬生義士伝〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 373p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163191508
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「死にたぐはねぇから、人を斬るのす」壬生浪と呼ばれた新選組にあって、ただ一人庶民の心を失わなかった吉村貫一郎の非業の生涯

内容説明

吉村貫一郎が生涯かけて貫き通した「義」とはいったい何なのか。切腹を命じた大野次郎右衛門の真意とは…。感動の結末へと物語は進む。非業の死を遂げた男たちの祈りはかなえられるか。日本人の「義」を問う感動巨篇!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

naoっぴ

99
【今年の本@月イチ】武士道、家族、主従、その不自由な中で生きる人たちの強さに感動しながら読んだ下巻。吉村と関わる人たちの、言葉にするわけにはいかなかった秘めた本心が時代を経て語られる。これって、例えば感動の紐が何本も垂れ下がりどれを引いても涙が落ちる仕掛けになっている構成というかなんというか…(;∀;) 武士としての誇り、家族への前向きな愛情が主題の、切なくも力強い作品でした。最後の大野次郎右衛門の手紙にこめられた想いと手書きの「義」の字。最後の最後まで泣かされました。2016/12/22

なゆ

90
武士って、なんて哀しいほどがんじがらめな生き物なんでしょう。妻子を養うために脱藩して新撰組に入り守銭奴と言われ続けた貫一郎も、お役目と友情のはざまで苦悩する次郎右衛門も、貫一郎の息子嘉一郎も。もう、涙なくして読めない。終盤での次郎右衛門と婆様のやりとり、貫一郎と父上、嘉一郎の涙、そして後に千秋と〝まだ見ぬおぼっこ〟と言われてた彼とが交わす言葉、盛岡駅のプラットホームでのつぶやき、そして最後の次郎右衛門の手紙…この涙腺への波状攻撃にやられてしまった。新撰組も最後まで〝天下のみなしご〟な感じで切なかった。2015/02/05

らむれ

77
家族愛に、義に生きた男に、友情に、感動!”男の一番の主は家族”上官でもないし国でもない。この言葉が大戦まで生きていれば、とため息。ゲームも漫画も幕末ってネタになりやすいけど、実際に人が命を懸けて生きてたって知れる一冊。嘉一郎の独白~貫一(子)を生き延びさせようとした所で涙。当たり前だけど、私のご先祖たちも、愛し愛されときに涙を流しながら家族の糸を紡いできたと思うと感慨深い。おにぎり食べたくなっちゃた。毎日、美味しいご飯を家族と一緒に食べられることに感謝感謝。結婚するときに、旦那さんになる人に読んで欲しい。2015/07/09

ともくん

71
[再読] 涙無しに読むことはできない。 自分を犠牲にしてでも、家族を助ける。 並の決意ではできない。 これぞ、日本男児。 不朽の名作。2020/08/13

GaGa

63
再読。吉村貫一郎と言う人は確かに仕送りをしていたようだし、剣の達人であったそうだけど、細かい史実がのこっているはずもなく、やはり本作は浅田次郎氏の想像力、人物の掘り下げの上手さが際立っているのであろう。同じことは斉藤一にも言えることで(浅田さんは斉藤一への執着は凄い・笑)とにかくフィクションとしてただならぬ面白さがこの本の売り。未読の方は是非読むべし。2013/06/11

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