出版社内容情報
信をたて天を畏れよ。戦いを好まず、人をつつみこむ、あかるい磊落。戦乱の世を類のない、おおきな器量で生きた男の、さわやかな生涯!
内容説明
あえて、負けをえらび、真の勝ちを得る。小国・宋の宰相華元。その奇蹟の生涯!司馬遼太郎賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
20
華元は宋の文公に仕えた宰相。礼を実践するため楚の大軍を迎え籠城する。仕えた君主が文公であったのが良かった。2018/06/26
遊未
4
宋の華元。不思議な人です。「先手必勝」の世界でなく決して「機先を制しない」。無駄に人を傷つけないように。「宋襄の仁」は普通「無駄な情け」というように解釈されているが、そのことが後の宋に生きているという解釈はすごい。また、如何に先を考えたとしても防ぎきれないことが人生では起きてしまう。羊肉の件にように。ことが起こる前に対処をしないということも頭に置いておきたいと思います。2015/06/10
張
2
初めて宮城谷先生の作品を読んだのがこの作品だった。数年ぶりに読み返したら、中国の歴史を少しは勉強したせいか、知ってる名前がごろごろ出てくるし、歴史の流れが頭に入っているせいか、前よりすらすらと読めた。そして、やはり羊のシーンで大爆笑。この場面の描写で『宮城谷先生の作品を好きになり中国の歴史に興味を持つことになったな~』と懐かしくなった。2015/06/11
りんふぁ
2
華元さんがのぼうさまを連想させました。戦国の世で、荒々しさを感じさせず、和で国を愛でていく。長編でも読んでみたいなぁ。2014/02/04
まりこ
1
イケメンじゃないけど、格好良い。その生き様に痺れた。2009/06/22