出版社内容情報
刑務所からお祖父さんがやって来た! 中学生の孫娘と侠気溢れる男が繰り広げる大活劇。満を持して挑んだシリアス・ジュブナイル
内容説明
名作「時をかける少女」から35年―著者、会心の少年少女小説(ジュブナイル)。刑務所からお祖父さんがやってきた!中学生の孫娘と侠気溢れる男が繰り広げる大活劇。満を持して放つ待望の最新作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
148
平成11年の作品。孫から見た前科者の祖父の生きざま。器の大きさがいいな。2003年、映画にもなったらしい。ティーンズのコーナーにあったのにはビックリ!!でもこんな爺に憧れる♪2015/09/27
takaichiro
106
最近枕のTVCMでお見掛けする筒井先生。読者の心を掴むわかりやすい展開は、本作にも十分注がれています。ムショ帰りの祖父ゴダケンと孫娘の珠子が織りなす痛快活劇。バブル時代の小さな町が舞台。夫婦喧嘩、いじめ、校内暴力の解決を皮切りに、地上げ屋との対決、最後は任侠同士の争いまで治める凄腕爺さん「グランパ」。複雑な構造の小説が増え、脳にキツメのストレッチを効かせている感じだが、本作は小春日和のお散歩気分で楽しめる。以外とこの手の作品は少ない。只、話が単純で表現も平凡なら売り物にならない。先生の腕は流石です。2020/01/09
みかん🍊
92
久しぶりの筒井作品、児童書なのか字も大きく項数も少ないからすぐ読める、出所した祖父が十数年振りに現れた、孫の珠子は初めて会うが殺人犯だという祖父は虐められていた孫をさりげなく救ったり、地上屋に迷惑していた店や自宅を守る為動く、相手が不良であろうとヤクザであろうと臆することなく立ち向かうグランパはとてもカッコいい、前科者であるが近所の人たちに好かれ、孫を守る為戦う頼れるグランパにスカッとした作品でした。2020/01/23
へロム
60
「じぃじ」ではなく、「グランパ」と孫に呼ばせよう。この本を読んでそう思いました。ハチャメチャなところもあるが、スジが通っていて皆から慕われるグランパのように生きてみたい。そうすれば面白い人生を送れるのではないか。最後はあっけない感じもしますが、読後感は良いです。【図書館本】2015/10/23
いおむ
29
友人からの頂き本です。非常に読みやすくかつ面白くいっきに読んでしまいました。筒井康隆氏の作品はSFしか読んだこことがなかったし何十年ぶりにふれたので、まるで別の作家さんのような印象でした。2020/02/16