出版社内容情報
名門校にまぎれこんだガキ大将と生真面目な歴史教師の対決のほろ苦い顛末を描いた表題作ほか三篇。後味さわやかな傑作中篇小説集
内容説明
愚鈍な教え子に翻弄される高校教師、妻に去られた初老のマーケティング・マネージャー、天才の兄を持った気のいい弟…初めて優等生(グッド・ボーイ)をヒーローに据えてさわやかな読後感を残す傑作中篇小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nonsugar
2
美しい。なんでこんなに読後感がいいんだろう。短編集なのだけど、それぞれ別の映画を見たような気分に浸れた。悶える…!2009/04/30
やいまゎ
1
著者が臨床修練中に発表した中篇小説集、表題作の『宮殿泥棒』は「卒業の朝」(The Emperor's Club)という題名で映画化されている。「人格は宿命である」(A man's character is his fate.)是非とも観てみたい。2011/04/07
くろひきか
0
期待値が高かっただけにちょっと残念でした。嫌いじゃないんですが苦手です。2009/11/16
コウ
0
何だかとてもメンタリティーに近しいものがあって、他人事とは思えないです。ほろ苦く切ない中篇が四つ。★★★★☆2008/07/30