神話獣

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神話獣

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163138305
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

夢魔の果てヒトラーは黙示的な幻影を見る。赤い顔の東洋人こそ真の敵である、抹殺せよ──ベルリン日本人社会を震撼させた物語!

内容説明

戦局悪化と持病のパーキンソン氏病にくるしむヒトラーは、夢魔の床で幻影をみる。赤い顔の東洋人がいる、かれらこそ真の敵である。親衛隊将校が呼ばれ極秘の暗殺指令を受ける。おりしも戦禍をのがれ滞欧中の日本人がベルリンに集結しつつあった。ナチスの真の敵とは?悪夢の時代を虚実おりなす奇想あふれる筆でえがく異色作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にやり2世

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狂った指令であそこまで追う執念、戦争って人を狂わせるってのがよくわかる。他人は狂ってると決めつけながら自分のことを客観的に見られないなんて。2016/05/04

kanamori

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☆☆★2012/10/16

元祖

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首尾一貫して実体のない何かに突き動かされる人と、その実体のない恐怖に怯える人のチェイス。使命感、とも呼べるものに突き動かされる様は、浦沢直樹のMONSTERのルンゲ刑事も彷彿とさせる。ただし、本作品での使命感はルンゲ刑事以上の空虚なる結果を当初から予感させるあたりが、作品のリアルで救えない雰囲気をかもしだしているんだろうな。これほどリアルで、しかし緊迫感をあまり感じない。神話の世界の獣に追われるような、やりきれない逃亡劇。2013/09/28

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う~ん、これはなぁ、、、。戦記的な小説でもあり、少し読みづらいところもあって、自分には少し合わなかったなぁ。自分としてはミステリィとして読んでいたので、ミステリィ的な魅力が薄くて、どうにも心が引っ張られなかった。大して長い小説ではないのだが、読んでいる間かなり長く感じていたし、ナチスの歴史とか、自分にとっては退屈なところもあった。なんだかラストも中途半端に感じてしまったし、、、。もうちょっと衝撃がほしかったような、、、。読んでいて、手塚治虫氏の「アドルフに告ぐ」を思い出した。2012/10/10

愛玉子

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ナチス支配下のドイツで、何者かに父親を殺された日本人少年。神秘主義や占星術の横行するオカルト帝国・ナチスに君臨するヒトラーが幻視した「敵」、それを排除する作戦に与えられた暗号名は『神話獣』。ヒトラーの、いやゲルマン民族の本当の敵とは一体何だったのか。命令を妄想だと思いながらも任務に忠実であり、ヒトラー亡き後もその幻視に囚われていく親衛隊大尉の狂気に戦慄を覚えた。文庫化されたときに『マールスドルフ城1945』に改題されているが、『神話獣』のままでよかった気がする。2009/10/24

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