幕末 (改訂[版])

幕末 (改訂[版])

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  • サイズ B6判/ページ数 307p
  • 商品コード 9784163027401
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

勤王か佐幕か、攘夷か開国か?風雲急を告げる江戸に京にあいつぐ暗殺の嵐。変転する歴史の蔭に徒花の如く狂い咲く暗殺者の群像

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロマンチッカーnao

24
井伊直弼暗殺の桜田門外の変以外は、あまり有名でない暗殺にかんする短編集。京都の絵師を暗殺してどう世の中が変わるわけではないけ、幕末という狂気の時代が産んだ暗殺計画と暗殺者たち。もう十年後に産まれていれば暗殺者にならずに、暗殺されずに済んだ人たち。まさしく、狂気の時代に、その時代の狂気に飲み込まれるようにして生きた人々。 けっして文明の進歩に何一つ役立ってはいないけれど、この国もそういう時代があった言う事はしっかりと把握しておいた方がいいんだろうなと思える一冊でした。2017/04/24

りょう君

21
幕末から維新にかけての攘夷か!開国か!の中で暗殺事件ばかりを取り上げた12話の短編集。特に最初の「桜田門外の変」と第3話の近江屋事件と天満屋事件を扱った「花屋町の襲撃」は面白かった。ご存じ近江屋事件は、坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺された事件だが、その復讐に陸奥宗光が三浦休太郎を狙った天満屋事件が小説となって語られている。詳細を述べるとネタバレになるので言えないが、実効犯の後家鞘彦六が後の大阪府知事に、殺されかけた三浦が後の東京府知事になったのは皮肉であり事実である・・血の維新が現代の日本を築いている(涙)2016/06/19

taikotataki

4
ドラマや漫画でも頻繁に取り上げられる革命の幕末期。この頃起こった事変やら動乱やらをオムニバス形式でまとめたもの。扱っている事件は、「桜田門外」等の有名所からちょっと耳にした事がないものまで多岐にわたる。当時の浪人達の暮らしぶりを、おいしい所だけ切り取って味わうにはちょうど良い一冊。ただ個人的に、司馬遼太郎著作が初読であることと、時代、歴史小説のジャンルに触れていないことからくる圧倒的な歴史語彙不足のため、辞典や資料が欠かせなかった。語彙を増やしつつ歴史を学びたい方にはオススメできるかもしれない。2013/02/28

ナツ

3
初の司馬遼太郎。一話二十頁程の短編集だが、正直期待したほど面白くなかった。先が気になってどんどんページをめくりたくなる話ではなかった。2015/04/25

kossy

3
オムニバス形式。特に陸奥宗光が竜馬の敵を取りに行く章は面白かった。2009/08/17

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