文春ムック オール・スイリ

文藝春秋（2010/11発売）

• サイズ A5判／ページ数 447p／高さ 21cm
• 商品コード 9784160086067
• NDC分類 913.68
• Cコード C9493

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ハミング♪♪@LIVE ON LIVE]

米澤さんの「軽い雨」目当てで、借りた！彼の作品に特有の閉塞感と、どこか傍観者的な冷静さを兼ね備えたキャラ、地味にドキッとさせるネタバレ・・・。タイトル通り、軽く読みやすかった。どうしても途中で展開がわかってしまうのが残念だったけど。。。人間、口に出すことより、口に出さないことの方が、よっぽど重要で恐ろしいと感じた。

2013/05/29

[takaC]

「軽い雨（米澤穂信）」なるほど。そりゃあ“軽い”わ。；「望郷、白綱島（湊かなえ）」ああ、湊かなえ出身の因島だね。；「嫉妬事件（乾くるみ）」唖然、呆然。；「芹葉大学の夢と殺人（辻村深月）」むむっ！倒叙形式だけど、これは推理なのか？芹葉大は深月さん母校•千葉大ですね。；「どるりーれーんにおどろいた。（桜庭一樹）」マッフィン・マンの住んでるのもDrury Laneだよな。関係あり？；「ミステリィについて思うこと（森博嗣）」部分的に“なるほど”；「森娘の秘密（奥泉光）」たいへん読み難かった。；「少年探偵団と神様（

2011/04/30

[へいっち(ت)♪]

ミステリー好きにはたまらないかなぁと思い借りてきました。湊さん･辻村さん･有栖川さんは良かったけど...「嫉妬事件」は私にはちょっと無理な作品でさした。疲れてしまった。残念。

2014/10/05

[nyanco]

巻頭の米澤穂信さん、やっぱり巧いわ…過疎化の末に無人となった箕石に人を住まわせる「蘇り課」設定は、ほしおさなえさんの「空き家課」に似ているけどテイストが米澤さんらしくていいな～。やる気のない課長が…の下りが、とても良かった。これだけでも読んだ価値あり、と思わせてくれる。 次に楽しみにしていた辻村さんは、結構ダーク。ドロドロした部分が描かれ、湊かなえさんと作風が入れ違えたよう。湊さんのほうが、イメージからすると軽くて…辻村ファンはこれをどう捉えるか…ですね。辻村さんのチャレンジ楽しみにしています。続→

2011/03/22

[しろ]

☆８　大満足。作品を読んだことのある作者しかいない文芸誌は初めてだったけど、もともと知っているとかなり楽しめる。辻村深月と乾くるみが一番印象に残った。『嫉妬事件』は乾さんらしくて笑える。真面目なんだかふざけてるんだかわからないけど、なんだかんだ好き。麻耶さんの不思議な探偵とちょっとおかしな語り手は面白い。少し事件はしょぼいけど。他の皆さんも個性をしっかり発揮していた。全体的に期待どおりだが、悪く言えば想定の範囲内。知っている人だらけの文芸誌はとてもいいけど、新たな作者さんに会えないという欠点もある。

2010/12/25