内容説明
21世紀、デジタル革命はどこに我々を導いていくのだろう?「バーチャルリアリティの父」と呼ばれた本書の著者は、このままでは暗澹たる未来が待っていると説く―新しいものを何一つ産まないマッシュアップが横行する文化のなか、クラウドコンピューティングの力を底上げするため、個々の人間の能力が不当に低く見積もられ、貶められる時代が来る、と。デジタルガジェット開発の立役者自らが、歴史を踏まえた透徹な視線をIT社会の現在抱える問題点に当てて、陥穽に落ち込もうとする現代人に鋭く警告する予見の書。
目次
第1部 人とは何か(人の欠落;自己放棄の黙示録;ノウアスフィア=みんなの内に潜むトロール)
第2部 お金はどうなるのか?(デジタル小作農の流行;街は音楽でできている;人間的なクラウド経済の可能性;未来に至る三つの道)
第3部 フラットの耐えられない薄さ(レトロポリス;デジタルな創造性はフラットな場所を避ける;総員、膜に敬礼)
第4部 ビットを最大限に活用する(私は反対思考のループ;意味解析発展のありえたコース)
第5部 未来の体液(安息の地(バシュラール的な幼形成熟に対する熱い想い))
著者等紹介
ラニアー,ジャロン[ラニアー,ジャロン][Lanier,Jaron]
コンピューター科学者、作曲家、ビジュアルアーティスト、著作家。現在、マイクロソフトの社外研究者およびカリフォルニア大学バークレー校起業家・技術センター(CET)客員教授を務める。バーチャルリアリティの研究でも有名で、「バーチャルリアリティ」という呼び方もラニアーが考案したものである。VPL Research社では、外科手術のシミュレーション、自動車内装のプロトタイプ作成、テレビ製造など、バーチャルリアリティを活用したさまざまなアプリケーションを世界に先駆けて開発した
井口耕二[イノクチコウジ]
1959年生まれ。東京大学工学部卒業。米国オハイオ州立大学大学院修士課程修了。大手石油会社勤務を経て、翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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