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インターネットが死ぬ日―そして、それを避けるには

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  • サイズ 新書判/ページ数 466p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784153200036
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C0265

内容説明

インターネットが爆発的に普及して生活が豊かになった反面、悪意あるサイトへの誘導、ウィルス感染、ネット犯罪に直面する危険性は増している。この状況に嫌気がさし、人々はPCよりもiPhoneやXbox360のような「消毒された」メディアに向かいつつあるが、オープンで「肥沃な」端末が廃れると、現在のネットを築いた活力と民主性は削がれることになってしまう。両者を共存させることはできないのだろうか。世界が注目するサイバー法学者が放つ「ウェブ退化論」。

目次

1 肥沃なネットの興亡(箱の戦い;ネットワークの戦い;サイバーセキュリティと生みだす力のジレンマ)
2 失速後の世界(生みだす力のパターン;ひも付きアプライアンス、サービスとしてのソフトウェア、そして万全なる執行;ウィキペディアに学ぶ)
3 対策(インターネットを死なせない―肥沃なインターネットの安定;肥沃な未来を実現する戦略;生みだす力のリスクに対応する―プライバシー2・0)

著者等紹介

ジットレイン,ジョナサン[ジットレイン,ジョナサン][Zittrain,Jonathan L.]
ハーバード・ロースクール教授(インターネット法)。同学部内に「インターネットと社会のためのパークマン・センター」を1997年に創設し、現在も教鞭をとっている。1970年生まれ。ペンシルベニア州で育ち、イェール大学で認知科学と人工知能の学位、ハーバード大学で法務博士を取得。アメリカ司法省、国務省などの政府機関に勤務したのち、オックスフォード・インターネット研究所教授、ニューヨーク大学やスタンフォード大学の客員教授を経て現職。知的財産権、インターネット上の検閲、コンテンツのフィルタリングやセキュリティの問題などを包括的に研究し、いわゆる「エルドレッド対アシュクロフト訴訟」ではローレンス・レッシグとともに著作権延長に反対する論陣を張ったことで知られる

井口耕二[イノクチコウジ]
1959年生まれ。東京大学工学部卒業。米国オハイオ州立大学大学院修士課程修了。大手石油会社勤務を経て、1998年に技術・実務翻訳者として独立。翻訳活動の傍らプロ翻訳者の情報交換サイト「翻訳フォーラム」を共同で主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月世界旅行したい

8
インターネットのいいところと悪いところを見直してみよう、というような内容。2014/12/21

GASHOW

7
ハーバード大学のジョナサン・ジットレインは、「インターネットが死ぬ日」でインターネットは、「先送りの原則」「信頼の原則」でできている。問題は未来の人が解決するはずだ。利用者を信頼しよう。そして成功した。だが、ここにきて大きな問題をおこすことになった。センシング技術がインターネットにつながり政治家だけでなく一般人までも監視してしまう。私的な空間をプライバシーと考えても公共の空間ではプライバシーを確保することはできない。このままだと若気の至りで投稿された情報が若者の未来をつぶしてしまう。死ぬのは人類の未来だ。2016/03/30

うえ

5
「ウィキペディアは型破りなアイディアからスタートし世界的な成功を収めた」E・レイモンドは「ウィキペディアは左翼だらけだとして、「ウィキペディアの一部貢献者がしていることを見れば見るほど、ブリタニカはいいなぁと思う」と語っている」「ウィキでは…外部権力や境界に頼ることなく法の支配が実現される」「アイン・ランドという哲学者は、集団よりも個人を尊重する「客観主義」を提唱しており、(ジンボ・)ウェールズはそのアイン・ランドのファンであるにもかかわらず、ウィキペディアはどう見てもコミュニタリアンな形式となっている」2017/02/10

te_R9

5
自由なインターネットが「生み出す力」→革新的な何か色々→新参や破壊者増加→対策としてのクローズド化(ひも付き機器)→「生み出す力」がなくなる→終焉.この未来予想図を食い止める方法はあるのか?というおはなし.プライバシー2.0の章もライフログやネット炎上の話と関連付けることができて面白い.苦労して読了した甲斐があって内容充実で良かった.しかしそれにしても本書が読みにくいのは逐語訳のような訳し方で日本語がこなれていないからだろう.内容が面白いだけに翻訳で損をしている気がする.2010/09/17

nuna

5
インターネットには生み出す力(いわゆる創発性か)があるが、それを齎す自由を悪用したスパムやバッドウェアやセキュリティ・プライバシー問題もある。危険を避けるため生み出す力の無い環境に人が流れており、このままでは文化的には不毛の地となる。ではどうすればいいか……文章にまとまりが無くて読みにくいのが難点。2009/10/10

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