ステラ・マリス

個数:
電子版価格
¥3,080
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

ステラ・マリス

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 23時53分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152103109
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

1972年。二十歳の数学者アリシアは、自ら望んで精神科病棟へ入院した。医師に問われるままに彼女は語りはじめる――数学と死に魅せられた自身の人生、原爆の開発チームにいた父、早世した母、そして最愛の兄ボビー。静かな対話から、孤高の魂の痛みが浮かび上がる

内容説明

一九七二年秋。二十歳のアリシア・ウェスタンは、自ら望んで精神科病棟へ入院する。医師に問われ、彼女は語る。異常な聡明さのため白眼視された子供時代。数学との出会い。物理と哲学。狂人の境界線。常に惹かれる死というものについて。そして家族―原爆の開発チームにいた物理学者の父、早世した母、慈しんでくれた祖母について。唯一話したくないのは、今この場所に彼女が行き着いた理由である、兄ボビーのこと。静かな対話から孤高の魂の痛みと渇望が浮かび上がる、巨匠の遺作となる二部作完結篇。『通り過ぎゆく者』の裏面を描いた異色の対話篇。

著者等紹介

マッカーシー,コーマック[マッカーシー,コーマック] [McCarthy,Cormac]
1933年、ロードアイランド州生まれ。大学を中退すると、1953年に空軍に入隊し四年間の従軍を経験。その後作家に転じ、“国境三部作”の第一作となる『すべての美しい馬』(1992)で全米図書賞、全米批評家協会賞をダブル受賞した。第十長篇である『ザ・ロード』(2006)はピュリッツァー賞を受賞し、世界的なベストセラーを記録。2022年には、実に16年ぶりの新作となった二部作『通り過ぎゆく者』『ステラ・マリス』(以上、すべて早川書房刊)がアメリカで刊行され、惜しくも翌年にマッカーシーはこの世を旅立った

黒原敏行[クロハラトシユキ]
1957年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

41
『通り過ぎゆく者』を補完する“兄妹”作品。あちらの感想では「集大成」と書いたが、正確に言うならばこの二作はマッカーシー文学の源流もとい淵源であり、文字通りの世界観を純粋な形で小説にしたものではないか。『通り過ぎゆく者』がフィジカルならば、この『ステラ・マリス』はスピリチュアルを担う作品として読んだ。衒学的な対話は難解だが作品自体はとても読みやすい。尋常ならざる視覚と視野、物理学と哲学が交錯するところに生まれた独特の死生観。文学において唯一無二の超越的存在であることを再確認できる圧巻の巨編であった。2024/03/20

ギンテマリン

10
「通り過ぎゆく者」の先に読んでしまった。文字面は追えるのだが、集大成ともいわれる作品のごとく、百科全書的風体を成していて、残念ながら一回読んだだけでは「なんじゃこりゃ?」感が頭の中で出てしまった(焦)しかし、著者のかねてから興味のあった数学の分野に、宇宙論が交錯した世界観は、遺作にして新境地を開いたと思え、亡くなられたのが信じられない程若々しく創造力に満ちたお方だったのだろう。また読み返したい。2024/03/24

かりめろ

4
1972年、二十歳の数学者アリシアは自ら望んで精神科病棟ステラ・マリスに入院する。精神科医コーエンとアリシアの対話のみで構成されており、サクサク読めると思ったら全然そうじゃなかった。兄妹二部作ということで『通り過ぎゆく者』のほうも読みたいかというと、これ以上知りたくない気持ちのほうが強い。2024/04/18

shimuratakeda

4
読んだ。うーん、結局どっちもよくわかんねえ(喜んでいる)! でもやっぱりわかんないからメモなんぞ取りながらもっかい読もうかな、と思わせてくれるなあ。ネットで見た気がするけど『ステラマリス』から読んだ方がいい、ていうのもよくわかるよね。それにしてもかっけえタイトルだなあ、ステラ・マリスて。2024/04/03

funa1g

1
ほぼ全編を通して、数学と精神、あるいは近親相姦を題材にして、自己と世界との関係について語り続ける。数学に関する議論のところは、初期の円城塔作品っぽい感じもある。過去作から、こういった題材を取るとは思わなかったので、ちょっと意外だった。数学に関する議論も、さほど詳しくない人間だけど、ちゃんとしているように見える。少なくとも文学者が数学への憧憬で書いているような感じではない。そういう人は安易に方程式の美しさとか言っちゃうが、穏当に退けられている。無意識に関する議論はちょっと目新しいところもあって良かった。2024/04/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21740257
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。