出版社内容情報
人工知能(AI)は言うほどまだまだすごくない。シンギュラリティは来ない。人類がAIに支配されるとのたまう悲観論者を信じるな! 空前のAIブームに潜む「大うそ」を、フランス人哲学者が宗教論的アプローチを駆使してラディカルかつロジカルに暴き出す
内容説明
グーグルの人工知能(AI)が世界トップクラスの囲碁棋士を破った。銀行員やバーテンダーなど、AIによって奪われる雇用のリストも出回っている。スティーヴン・ホーキングやビル・ゲイツらが相次いで危機感を表明するとおり、いよいよ「AIは人類を超える」のか?超えるはずがない。名門・パリ第六大学でAI研究チームを率いる哲学者が明かす、脅威論者にとっての「不都合な真実」。論理の穴、技術的な難点、宗教との類似性…AI狂騒のメッキが剥がれ落ちたとき、グーグル、アマゾン、フェイスブックなどウェブ業界を牛耳る大企業の、あるグロテスクな構想があらわになる!ブームに踊らされたくないあなたが未来をその目で見通すための、真・AI論。
目次
第1章 状況は切迫している(らしい)
第2章 技術的特異点
第3章 指数関数的な爆発
第4章 コンピュータは自律できるか?
第5章 現代のグノーシス
第6章 来たるべき未来
第7章 シンギュラリティと終末論
第8章 偽りの人類愛
著者等紹介
ガナシア,ジャン=ガブリエル[ガナシア,ジャンガブリエル] [Ganascia,Jean‐Gabriel]
哲学者。パリ第六大学コンピュータ・サイエンス教授。同大学の情報学研究所で、認知モデルや機械学習など人工知能に関する研究を行なうチーム「ACASA」のトップを20年以上にわたり務める。2016年9月より、フランス国立科学研究センター倫理委員会委員長。近年はIT社会における倫理や政治哲学、人文情報学など、領域横断的な分野へ関心を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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