そろそろ、人工知能の真実を話そう

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そろそろ、人工知能の真実を話そう

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152096968
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

人工知能(AI)は言うほどまだまだすごくない。シンギュラリティは来ない。人類がAIに支配されるとのたまう悲観論者を信じるな! 空前のAIブームに潜む「大うそ」を、フランス人哲学者が宗教論的アプローチを駆使してラディカルかつロジカルに暴き出す

内容説明

グーグルの人工知能(AI)が世界トップクラスの囲碁棋士を破った。銀行員やバーテンダーなど、AIによって奪われる雇用のリストも出回っている。スティーヴン・ホーキングやビル・ゲイツらが相次いで危機感を表明するとおり、いよいよ「AIは人類を超える」のか?超えるはずがない。名門・パリ第六大学でAI研究チームを率いる哲学者が明かす、脅威論者にとっての「不都合な真実」。論理の穴、技術的な難点、宗教との類似性…AI狂騒のメッキが剥がれ落ちたとき、グーグル、アマゾン、フェイスブックなどウェブ業界を牛耳る大企業の、あるグロテスクな構想があらわになる!ブームに踊らされたくないあなたが未来をその目で見通すための、真・AI論。

目次

第1章 状況は切迫している(らしい)
第2章 技術的特異点
第3章 指数関数的な爆発
第4章 コンピュータは自律できるか?
第5章 現代のグノーシス
第6章 来たるべき未来
第7章 シンギュラリティと終末論
第8章 偽りの人類愛

著者等紹介

ガナシア,ジャン=ガブリエル[ガナシア,ジャンガブリエル] [Ganascia,Jean‐Gabriel]
哲学者。パリ第六大学コンピュータ・サイエンス教授。同大学の情報学研究所で、認知モデルや機械学習など人工知能に関する研究を行なうチーム「ACASA」のトップを20年以上にわたり務める。2016年9月より、フランス国立科学研究センター倫理委員会委員長。近年はIT社会における倫理や政治哲学、人文情報学など、領域横断的な分野へ関心を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

178
面白いし現状が正しく書かれている。シンギュラリティなんてウソでしたというまっとうな本。情報系じゃない人が読むべき本かもしれない。absintheの今の職場は実際に人工知能であるが、うなづけることばかり。著者はAIの第一人者で実績もある人だ。でも、本書のメッセージは万人向けなので、理系の人が読むと何をいまさらという話題も少なくない。中国語の部屋とか、ムーアの法則、真実と誤謬の話。情報系のひとなら半分ぐらい読み飛ばしても内容全部わかる。2017/12/12

starbro

146
今年に入って読んでいるAI本第三弾です。難しい事は中々理解出来ませんが、本書で著者は、「AIが人間の知能を追い越す」というシンギュラリティ(技術的特異点)という概念を批判しています。多少AIの技術が進歩しても、私が生きている間は、人類を超えないのではないかと考えています。2017/11/16

ぐうぐう

31
ブームには大抵落とし穴があるし、誰かしらの思惑が存在する。本書を読んで、そのことを改めて痛感した。最近頓に騒がれている、AIのシンギュラリティ(技術的特異点)仮説について、著者は徹底的に否定する。その仮説に技術的根拠がなく、証明するものが何もない、つまりは宗教のようなものだと。専門知識のない読者にも理解しやすいように、順序立てて丁寧に、しかし力強く論破していく展開は、読んでいて心地良さすら覚える。中でも、シンギュラリティ仮説とグノーシス主義との共通点を指摘している部分は、膝を打つとともに痛快だ。(つづく)2017/07/28

禿童子

28
本書の原題はフランス語で『シンギュラリティの神話』とあるように、カーツワイルらIT業界のリーダーが説く、人工知能=AIの進化によって、人間が制御できない時期が2045年頃に到来するという技術的特異点(シンギュラリティ)仮説を否定する内容である。グノーシス主義というなじみのないキリスト教異端にたとえる話は分かりにくいが、概ね話の筋は通っている。IT業界が神話的なカタストロフを宣伝させる意図についての考察は面白い。IT企業が国家をしのぐパワーを持つことによる現実の危機から目をそらすなというのが著者の本音か。2018/01/10

tetsu

19
★3 「AI技術自体を否定しているのではなく、本来のAI技術がシンギュラリティという怪しげな神話によって変質してしまう事を批判した」あとがきの解説より。 科学的な内容と思って手にしたが、ヨーロッパの宗教観や哲学の歴史を背景にシンギュラリティを否定する内容。2019/06/23

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