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出版社内容情報
第二次大戦後の黎明期から拡張現実の2010年代後半まで、あらゆるゲーム機・ソフトの分析から論じる、ゲームという人類文明史スペースインベーダー、ファミコン、ドラクエ、FF、プレステ、ポケモン、Wii、パズドラ、ingressまで、時代を画したあらゆるデジタルゲームから分析する、画期的な現代文明論1000枚。
中川 大地[ナカガワ ダイチ]
内容説明
ゲームの進化は、人類をいかに変容させてきたか?世界大戦以前に遡る情報テクノロジーの黎明期から、VR・ARが人々の生活を塗り替える“拡張現実の時代”まで、総計600点以上のゲーム機とソフトの詳細分析を通じて展開する、壮大なスケールの現代社会・文化論。
目次
「ゲーム」の黎明
「宇宙」が育んだゲームカルチャー
ビデオゲーム産業の成立
日本ゲームの揺籃
ファミコン登場に至る道筋
パックス・ファミカーナ
ニンテンドー・ウォーの世界
世紀末ゲームのカンブリア爆発
和ゲー成長期の終わり
「ゲーム」を離れはじめたゲーム
デジタルゲームをめぐる地殻変動
著者等紹介
中川大地[ナカガワダイチ]
評論家/編集者。1974年東京都墨田区向島生まれ。ゲーム、アニメ、ドラマ等のカルチャー全般をホームに、日本思想や都市論、人類学、生命科学、情報技術等を渉猟して文化と社会、現実と虚構を架橋する各種評論の執筆やコンセプチュアルムック等を制作。批評誌『PLANETS』副編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
51
もっと砕けた内容かと思いきや、🎄のプレゼントはゲームウォッチだったようなことを思い出して読んだ。だが、ついていけるのは、アーケードゲームのインベーダー、パックマン、ギャラガ程度であった。第4章、第5章あたりまでである。番組としても、ゲームウォッチが棒のアイスの当たり棒を集めて懸賞に当たり、ドンキーコングが郵送されたことを思い出した。あの時は海水浴から帰ったときで、小学4年ぐらいだったか。篠島だった覚えがある。任天堂って大日本帝国憲法の時にできたんだな。令和4年度からの日本史探究でゲームの歴史と国史を。2021/12/24
nbhd
19
力作。労作。大作。軍事科学隆盛の時代からポケモンGOに至るまでの堂々ゲーム史。エポックメイキングとなったハード&ソフトを総ざらいしつつ、 プラネッツ系人文批評の時代キーワード(~拡張現実)を半ば力づくで読み解いていく構成。素朴にステキだなぁと感じたのは、著者が「無為の営みとしてのゲーム」の擁護を訴えている箇所。カイヨワの遊びのカテゴリー(競技・運・眩暈・模擬)を援用し、西洋近代的「競技」には回収できない「無為の遊戯」が日本的ゲームの基底にあるらしいことを主張。たぶんここらへんに「ねこあつめ」の意義がある。2017/01/07
スプリント
15
読み応え充分な大作です。 ゲームの歴史を黎明期からポケモンGOまでカバーしています。 ゲーム業界だけでなく当時の世相も絡めて書かれているので社会におけるゲームの位置づけの変遷もよく理解できます。 2016/09/23
白義
13
一人の著者によるものとしては恐らく限界物量、デジタルゲーム以前のチェスマシンから現代のPokemon GOやVRまで、テレビゲームもPCゲームもスマホゲームも大きな流れで位置づけたまさにゲーム史大全。まだこれでも漏れている作品は多いが、見田宗介以来の図式を採用した日米の大まかな比較文明論から、遊戯の哲学も取り入れた文明論的な考察に、あらゆるゲームの歴史とコミュニティの諸相を盛り込もうとした気迫は大いに買うべき。ゲーマーならそれぞれのゲームへのコメントもちょっぴりニヤリと出来る、このジャンルの基本書の一冊だ2019/12/28
うさみP
10
「夢・理想・虚構」のここではない何処かから、彼岸の喪失を経て「仮想・拡張」へ。近代史において圧倒的存在感を持ちながら、その質量と多ジャンル故に散文的で全体をつかみ取れなかった(であろう)ゲーム史を多体系的に纏められていて読みごたえのある良書。本書の補助線として業界内を扱った徳岡正肇編著「ゲームの今」や岩崎祐之助書「ゲーム音楽史」、ネタ要素も強いが予習としてニコニコ動画「ゲーム機戦争シリーズ(http://www.nicovideo.jp/watch/sm13492123)」も合わせて紹介したい。2016/08/30