ザ・サークル

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ザ・サークル

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  • サイズ B6判/ページ数 528p
  • 商品コード 9784152095114
  • Cコード C0097

出版社内容情報

世界最高のIT企業、サークル。故郷での退屈な仕事を辞めて同社に転職したメイは、めくるめく会社生活を送りはじめるが……米文学界の注目若手作家が未来を予見する笑いと皮肉に満ちた傑作小説

内容説明

世界最高のインターネット・カンパニー、サークル。広くて明るいキャンパス、一流のシェフを揃えた無料のカフェテリア、熱意ある社員たちが生み出す新技術―そこにないものはない。どんなことも可能だ。故郷での退屈な仕事を辞めてサークルに転職した二十四歳のメイは、才気あふれる同僚たちに囲まれて幸せな会社生活を送りはじめる。しかし、サークルで推奨されるソーシャルメディアでの活発な交流は、次第にメイの重荷になっていき…。人間とインターネットの未来を予見して世界を戦慄させた、笑いと恐ろしさに満ちた傑作小説。

著者等紹介

エガーズ,デイヴ[エガーズ,デイヴ] [Eggers,Dave]
1970年生まれ。シカゴ近郊で育つ。イリノイ大学卒業。1998年に出版社マクスウィーニーズを創立。2000年に発表した初の著書である回想記『驚くべき天才の胸もはりさけんばかりの奮闘記』がピュリッツァー賞最終候補になり注目を集める。ノンフィクションとフィクションの双方で幅広く活動しており、社会活動家としても知られる、アメリカで最も期待される気鋭の作家である

吉田恭子[ヨシダキョウコ]
1969年生。ウィスコンシン大学ミルウォーキー校英文学科創作専攻博士号取得、作家、翻訳家、立命館大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

137
ページ数のわりに、すぐに読めてしまった。中身がスカスカなのだ。シリコンバレーで、例えばGoogleが全てを牛耳ったら...的な世界で、カリスマ的存在がいて新興宗教的な洗脳が...と、その後もあらすじで説明できてしまうストーリーで深みにかける。この作家の他の作品も読みたい本に登録していたのだが、現時点で読みたい本が1000冊近くになっているので、とりあえずそれは外すことにする。私の感想もスカスカだなぁ。吉田恭子訳/早川書房2019/02/01

キク

48
多分、今年のマイベストに入る。「人類、感情、歴史の全てをデータとして可視化する」ことを目指すIT企業、サークル。スローガンは「秘密は嘘、分かち合いは思いやり、プライバシーは盗み」で、個人的体験をSNSにアップしないことは人類の損失とすら考えている。女性主人公は「透明化」というプロジェクトで、自分の日常の全てとネット記録をオンタイムで世界に公開して、サークルのアイコンになっていく。ディストピア小説は多いけど、この作品は「ディストピアが出来るまで」を描いた傑作。主人公メイのHNが「メイデイ(助けて)」って、、2021/09/25

昼夜

45
初めて見たパソコンはWindows95でソリティアかマインスイーパーでしか遊べなかった。その頃から比べると凄く進化したけれど、新しいツールが出るたびに友達いないのを突きつけられてウンザリするし落ち込む。mixiは放置LINEはゲームのみ、Facebookはよく分からなくて開設15分で消したしTwitterは読メの保険で使ってるだけの自分には鳥肌ものでSNSで自分の価値を見いだしてる人の気持ちが全然わからない。こんなディストピアができてしまったらと想像するだけで気持ち悪くなって精神的に疲れてしまった。2015/03/18

安南

44
SNSディストピア小説。一気に読ませるエンタメとしては、なかなか上質で映画化も頷ける。ただ、展開は予想通りだし、結末も想定内で、驚きや、ここぞという魅力に欠ける。500頁あまりを一気読みしておきながら何だが、読後感はよい暇つぶしになったというだけかも…(暇じゃないし!)ネット社会への警鐘を鳴らす作品、などと評価されているようだが、そんなに心配しなくても大丈夫じゃない?なんて思う私は、現実を知らないのかな。2015/01/10

19
オーウェル『1984年』のような純正ディストピア小説ではなく、見方によってはユートピアへの途上とも思えてしまうのが怖い。支配される側にも悪気は感じられず、ボスキャラ不在のまま、主人公はネットアイドル道を邁進していく(でも周囲の人間は消えていく)…。▼マーサーがメイに訴えたかったことは、21世紀の人類にとって切実な問題だ。ただ、意識の高い人々はそれを「適応力」の問題だと切り捨てるだろう。そうなるとタイやアニー、あるいはマーサーの視点でスピンオフ(?)を作ってほしいと思えてくる。2018/05/18

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