ファスト&スロー―あなたの意思はどのように決まるか?〈下〉

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ファスト&スロー―あなたの意思はどのように決まるか?〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152093394
  • NDC分類 141.8
  • Cコード C0011

目次

第3部 自信過剰(承前)(エキスパートの直感は信用できるか―直感とスキル;外部情報に基づくアプローチ―なぜ予想ははずれるのか;資本主義の原動力―楽観的な起業家)
第4部 選択(ベルヌーイの誤り―効用は「参照点」からの変化に左右される;プロスペクト理論―「参照点」と「損失回避」という二つのツール;保有効果―使用目的の財と交換目的の財 ほか)
第5部 二つの自己(二つの自己―「経験する自己」と「記憶する自己」;人生は物語―エンディングがすべてを決める;「経験する自己」の幸福感―しあわせはお金で買えますか? ほか)

著者等紹介

カーネマン,ダニエル[カーネマン,ダニエル][Kahneman,Daniel]
認知心理学者。プリンストン大学名誉教授。専門は意思決定論および行動経済学。1934年テルアビブ生まれ。幼少期をパリで過ごし、その後、家族とともにパレスチナに移住。エルサレムのヘブライ大学で心理学と数学を学んだ後、イスラエル国防軍心理学部門に勤務した。1958年にはアメリカに移住し、カリフォルニア大学バークレー校で心理学の博士号を取得。その後、ヘブライ大学などで教鞭をとり、1993年より現在も在籍するプリンストン大学の教授となった。2002年にはノーベル経済学賞を受賞

村井章子[ムライアキコ]
翻訳者。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

楽駿

36
川崎図書館本。とても面白かった。これがただ、心理学的な見地からだけ書かれていたのなら、ここまで納得はできなかったが、統計学を含めた検証がしっかりされていたので、自分自身の決断をする時の流れ、その本当の嘘が解り易く描かれていた。死後の臓器提供を希望する人の多い国と、少ない国の違いが、チェックを入れる事により拒否とするか、希望とするかの違いであると言う事が、目から鱗の様だった。人はずるける事を求める性質なのだから、これは必然の結果。ならば、もっと、この力を有効活用しても良いのでは?学ぶことが多い1冊だった。2021/01/11

おさむ

35
上巻は直感的なシステム1と合理的なシステム2のせめぎ合いから生まれる認知的錯覚が主題だった。下巻は経済学が前提としてきた経済人(エコン)と普通の人のヒューマンの2つの概念のもたらす違い。まさに後者を前提としたのが、いま流行りの行動経済学。人間の経験と記憶の対立であり、殆どの決定は記憶によって支配されているという現実。2021/09/01

Yuma Usui

28
人の認知能力について多様な知見が得られる一冊(上巻に続き)。下巻ではプロスペクト理論を軸に、例えば100ドルを失うことと手に入れることの嘆きや喜びの大きさが全く異なる理由などを説明している。0%から1%、99%から100%の間に期待値以上の価値を感じる心的バイアスなど興味深い内容だった。何を基準とするのかを決める参照点がキーワード。また、何かを経験している自己と何かを思い出す自己は、同じ自己でも他人といえるほど認識に違いが現れる(例 ピークエンドの法則)など刺激的な内容だった。2020/07/23

ntahima

22
【県図書10】久々の目鱗本。それもポロポロ落ちる。人間判断の非合理性が上下巻通して延々と語られる。但、この思考法は長い進化の中で形作られたものであり日常生活の中ではけっこう役に立つ。問題は時に大きく間違うこと。しかも思考的バイアスは知性や知識の力だけでは克服が困難とある。残念ながらこの本を読んでも合理的な人間に生まれ変われる訳ではない。重要なのは“人間は間違える葦でもある”と知ること。過ちを認める勇気を持つこと。そして異論に耳を傾ける度量を持つことではなかろうか。信念とは盲信のことでない。2015の収穫!2015/12/27

masabi

21
【概要】プロスペクト理論を中心に据えて行動や選択が外部に影響されやすいことを論ずる。下巻。【感想】概念を知ったからといってバイアスやエラーから逃れられないが、他人の行動については誤りの原因にいくぶん鋭敏になることはできる。損失回避や気質効果、プロスペクト理論と投資判断をするうえで知っておくと賢明な判断に資する内容が多かった。一番は難しい問題を簡単な問題に知らずに置き換えることで、銘柄選考や売買のタイミングは事前に指針を用意しておいたほうがいい。2018/09/29

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