内容説明
雪の結晶はなぜ必ず角が6つなのか。ガラスの割れ目から木の枝、山肌、川筋…生物無生物を問わず、ものは分かれるだけ得も言われぬ美しさや不思議さ、面白さを観る者の心に呼び起こす。この不思議な「枝分かれ」を追究すると、いつのまにか私たちはつながりの科学を検討している自分に気づく。古くは寺田寅彦が着目した割れ目、裂け目を扱う枝分かれの科学は、最新のネットワーク理論ともつながっているのだ。自然に潜むパターンの数理を、豊富なヴィジュアルを楽しみながら明かす驚きの3部作、堂々完結の第3弾。
目次
1 冬物語―六角形の雪結晶
2 ほっそりした怪物―次元のはざまで生まれる形
3 亀裂のわかれ道―なめらかなひび、ぎざぎざな裂け目
4 水の道―地形のなかの迷宮
5 木と葉―生物の枝分かれ
6 世界をめぐるネットワーク―私たちはなぜつながっているのか
エピローグ タペストリーを織る糸―パターンの原理
著者等紹介
ボール,フィリップ[ボール,フィリップ][Ball,Philip]
フリーランスのサイエンスライターで、「ネイチャー」誌のコンサルタント・エディター。「ネイチャー」、「ニュー・サイエンティスト」、「タイムズ」などに科学全般について幅広い執筆活動を行っている。著書に、アメリカ出版者協会賞の化学部門賞を受賞したDesigning the Molecular World:Chemistry at the Frontierほか
桃井緑美子[モモイルミコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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