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枝分かれ―自然が創り出す美しいパターン

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152092786
  • NDC分類 404
  • Cコード C0042

内容説明

雪の結晶はなぜ必ず角が6つなのか。ガラスの割れ目から木の枝、山肌、川筋…生物無生物を問わず、ものは分かれるだけ得も言われぬ美しさや不思議さ、面白さを観る者の心に呼び起こす。この不思議な「枝分かれ」を追究すると、いつのまにか私たちはつながりの科学を検討している自分に気づく。古くは寺田寅彦が着目した割れ目、裂け目を扱う枝分かれの科学は、最新のネットワーク理論ともつながっているのだ。自然に潜むパターンの数理を、豊富なヴィジュアルを楽しみながら明かす驚きの3部作、堂々完結の第3弾。

目次

1 冬物語―六角形の雪結晶
2 ほっそりした怪物―次元のはざまで生まれる形
3 亀裂のわかれ道―なめらかなひび、ぎざぎざな裂け目
4 水の道―地形のなかの迷宮
5 木と葉―生物の枝分かれ
6 世界をめぐるネットワーク―私たちはなぜつながっているのか
エピローグ タペストリーを織る糸―パターンの原理

著者等紹介

ボール,フィリップ[ボール,フィリップ][Ball,Philip]
フリーランスのサイエンスライターで、「ネイチャー」誌のコンサルタント・エディター。「ネイチャー」、「ニュー・サイエンティスト」、「タイムズ」などに科学全般について幅広い執筆活動を行っている。著書に、アメリカ出版者協会賞の化学部門賞を受賞したDesigning the Molecular World:Chemistry at the Frontierほか

桃井緑美子[モモイルミコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モモのすけ

13
もういちど『流れとかたち』を読んでみるか。「パターンの大理論をこの手でつかむといったことはない」2013/09/30

みくに

7
図書館福袋最後の一冊が三部作の最終巻だったなんて!紹介文は「枝分かれがやがて数字になる。何言ってるかわかんないけど」でした。何言ってるかわかんないけど。に惹かれて借りたんですけど、ああ〜という感じ。これでも数学及び数式を使わないというのを約束して書いているとあったので本気で使ったらどうなるんだろう(笑)計算して点を打って俯瞰すると見えないものが見えるというのは数学の醍醐味だとわたしは思うのでそれをイメージしやすい本だと思いました。2020/01/22

さちめりー

5
三部作の最後の巻。やはり難解でパラパラと流し読み。あまり抑揚のない文体なのでやや退屈で要点がつかみにくい。雪の結晶から山、川、樹木、血管、はては人同士のネットワークにまでに話は進み、エントロピーで壮大に締める。生命は、エントロピーを効率的に生成するための秩序として生まれた。2020/08/10

6ちゃん

3
パターンの数理探求シリーズの完結編。骨太だけどもやっぱり面白い。鉱物や雪の結晶、山脈からソーシャル・ネットワークまで枝分かれながら成長するパターンが生まれる中で見られる単純なようで奥深い原理がじっくりと語られる。見た目が同じでも背後にある原理は全く異なることもある、自然は単純な数式に還元できない、とする立場は何となく残念な気もするが、世の有り様としては正しいように思える。個人的には生命は必然として発生したのではないか、とたった2ページで説明している部分が衝撃的だった。やはり生命研究から目が離せないな。2012/08/13

常磐条

2
【覚書】 ・フラクタル構造の利点=フラクタル構造は「次元と次元のあいだ」にある。つまり空間を行きわたりながら、空間を埋めつくすことがない。 ・いつの日かパターンの大理論をこの手でつかむというったことはない。森羅万象はそんなふうにつくられていない。単純なたった一つの知識ですべてが説明できると思ってはならない。2015/09/02

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