出版社内容情報
ヒト独自の空間認知システムは、GPSなどのナビ技術や、都市/建物/ウェブ空間設計にどう反映されているのか。またこうした人工空間は、ヒトの行動や思考にどう影響するのか。斯界の第一人者が、ウェブ時代の空間認知研究を完全ナビゲート!
「ヒトの空間認知の仕組み」が分かると、こんなことができます・分かります!
●あらゆる動物の中で、ヒトだけが迷子になるわけ。
●あなたの家をより居心地よく見せる(そして高値で転売する)演出テクニック。
●客の財布のヒモをとことん緩める、ショッピング・モールやカジノの空間設計。
●社員同士のコミュニケ―ションを活発にし、生産性をあげる、オフィス空間のレイアウト。
●ル・コルビュジエの近代都市計画が失敗した理由。
●各種GPSサービスやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)にヒトが夢中になるわけ。
●パソコンやiPhoneよりストレス・フリーな、環境に情報を埋め込む「カーム・テクノロジー」の可能性。
●室内にいるヒトの行動や心理を読みとって環境を変化させる、「レスポンシブ・アーキテクチャ」の可能性。
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内容説明
地上でもっとも方向音痴な生物であるヒトは、どうやって自分の現在位置を知ったり、目的地までの道のりを決めたりしているのだろう?ヒト独自の空間認知システムは、GPSなどのナビゲーション技術や、都市・建物・インターネット空間の設計にどう反映されているのだろう?そして、こうした人工空間のはざまで生きることは、私たち現代人の振るまいや想像力に、どんな影響を与えているのだろうか―。斯界の第一人者がナビゲートする、空間認知科学の最前線。
目次
イントロダクション―なぜヒトは迷子になるのか?なぜアリは迷子にならないのか?
1 アリがショッピングモールで迷子にならないわけ―ヒトと動物はどのように空間をナビゲートするか(ターゲットを見つける―すべての動物に共通する、道を見つけるための初歩的な方法;ランドマークを探す―見えるものを使って見えないものを探す;ルートを探す―前に自分がどこにいたかを思い出しながら、いまどこにいるかを確かめる;世界に埋め込まれた地図―ベテランのナビゲーターは道を見つけるための特別な感覚をどう使っているのか ほか)
2 空間をつくるヒト、ヒトをつくる空間―ヒトの空間認知システムは、住まい、オフィス、都市、そしてバーチャル世界とどう関わるか(家の中の空間―私たちのメンタルマップは、家の中における行動にどう影響するか;働く空間/働きかける空間―ヒトが頭にえがく地形は、私たちの振るまいにどう作用するか;都市空間―自分の現在地を知っていること(あるいは知らないこと)は、都市における生活にどう影響するか
第10章 サイバースペース―なぜヒトは電子世界に住めるようになったのか ほか)
著者等紹介
エラード,コリン[エラード,コリン][Ellard,Colin]
1958年ロンドン生まれ。ウェスタン・オンタリオ大学で博士号(心理学)を取得し、現在カナダ・ウォータールー大学実体験型バーチャル環境研究所(RELIVE)所長。専門は認知科学・実験心理学。バーチャルリアリティ・プログラムを用いたナビゲーション研究の第一人者として著名で、認知科学の見地から建築空間や都市の設計に助言を行なっている
渡会圭子[ワタライケイコ]
翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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