内容説明
地球のジャーナリスト、リン・ジャクスンに届いた手紙は、ジャムと結託してFAFを支配したというロンバート大佐からの、人類に対する宣戦布告だった。ついに開始されたジャムの総攻撃のなかで、FAFと特殊戦、そして深井零と雪風を待ち受ける、思いもよらない苛酷な現実とは―。
著者等紹介
神林長平[カンバヤシチョウヘイ]
1953年新潟県生。1979年、第5回ハヤカワ・SFコンテスト佳作入選作「狐と踊れ」で作家デビュー。第一長篇『あなたの魂に安らぎあれ』以来、独自の世界観をもとに「言葉」「機械」などのテーマを重層的に絡みあわせた作品を多数発表、SFファンの圧倒的な支持を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
62
う~ん、深い。3巻目、複雑ながらも面白さを感じる。 哲学みたいなSF。 トム・クルーズ主演て、誰の役だろう。ブッカー少佐かしらん。主人公・零はいくらなんでも若すぎ(しかも地味) 最近続巻が出たので読みたい。2022/05/31
マーム
32
大好きな雪風シリーズですが、どうも読むスピードが上がらず、読了までに丸丸1年間を要してしまいました。遅読にもほどがある!前半部分は哲学的な問答のようだったからかもしれません。やはりこのシリーズは零と雪風の対話が成り立っていないと面白くありません。物語の終盤、わずかな時間ではありましたが、1本の矢となってメイヴ雪風が地球の空を舞ったときには、沈着冷静な零に代わり喝采をあげたくなりました。そして、零とリン・ジャクスンが邂逅したシーンは、ジャムと戦う「戦士」としてお互いの存在を確認したかのようで感動的でした。2011/12/04
Tadashi_N
28
現実の世界とは何だろう?敵の正体は何だろう?2020/01/15
藤月はな(灯れ松明の火)
19
ブッカー少佐の過去やジャムに味方する者の思惑などを絡めて「自己とは何か」と言う問題を提示していてまたもや考えさせられるものがありました。最後の日本の破魔矢に雪風が喩えられたのを想像して「なんて美しい・・・」と心の中で溜息をつきました。2010/01/22
bowmorelover
17
フムン。現実と非現実がごっちゃになってくらくらする。続きが気になる。早く読みたい!2012/03/02