内容説明
アメリカの強迫観念としての嘘発見器。不正のない尋問手段として生まれた嘘発見器は、なぜアメリカでしか用いられていないのか。発明者をめぐる葛藤のドラマと知られざる技術史とで織り上げる、稀有なノンフィクション大作。
目次
第1部 太平洋のアテネ(「こそ泥女子大生、科学の力で御用に」;都市の浄化;心の窓 ほか)
第2部 真実がシカゴに来たれば(臨床材料の町;機械対機械;試行錯誤 ほか)
第3部 真実、正義、アメリカの嘘発見器(曲線美と筋肉の嘘発見器;核の嘘;赤とラベンダーの恐怖 ほか)
著者等紹介
オールダー,ケン[オールダー,ケン][Alder,Ken]
ハーヴァード大学で物理学を学び、歴史学の博士号を取得。ノースウェスタン大学で歴史を講じる。Engineering the Revolutionで1998年、科学技術史を扱った書籍を対象とするデクスター賞を受賞。ベストセラーとなった『万物の尺度を求めて』(早川書房刊)ではともに科学史を扱った書籍を対象とするデイヴィス賞、ディングル賞を受賞している
青木創[アオキハジメ]
1973年生。東京大学教養学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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