内容説明
宇宙は何のために存在するのか?それは、計算をするためである。何を計算しているのか?それは、宇宙自体、すなわち自分自身である。超微小な粒子を扱う量子技術の向上につれて発展してきた量子情報理論によれば、宇宙とは巨大な量子コンピュータであり、自らを計算によって作り出しているという。そして、宇宙が多様な物体に満ちあふれた、複雑な様相を呈しているのも、宇宙のこの「計算する」能力のためらしい。猫が生きていてかつ死んでいる、荒唐無稽なことが理屈のうえで起きるのが、素粒子から成る量子の微小世界である。その量子を用いた、従来のコンピュータとは桁違いの能力をもつ量子コンピュータに関する第一人者セス・ロイドが綴る、大胆かつ刺激的な科学解説。
目次
第1部 全体像(序論;計算;計算する宇宙)
第2部 より詳しく(情報と物理系;量子力学;働く原子;宇宙というコンピュータ;単純な複雑性)
著者等紹介
ロイド,セス[ロイド,セス][Lloyd,Seth]
マサチューセッツ工科大学(MIT)機械工学教授。専門は量子情報、量子計算。量子コンピューティングなどのテーマについて、『ニューヨーク・タイムズ』をはじめとする一般メディアから、『ネイチャー』『サイエンス』といった科学専門誌まで、幅広く寄稿する。『プログラムする宇宙』が初めての一般向け科学解説
水谷淳[ミズタニジュン]
翻訳家。東京大学理学部卒業。同大学院修了。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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