ハヤカワ・ミステリワールド
探偵、暁に走る

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  • サイズ B6判/ページ数 512p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152088710
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

地下鉄で乗客とトラブルになりかけていたところをとりなしたのがきっかけで、「俺」はイラストレイターの近藤と飲み友だちになった。その近藤が、深夜のさびれかけた商店街で何者かに刺されて死んだ。彼はなぜ殺されたのか?友の無念を晴らすべく、「俺」は一人で調査を開始する。やがて事件の背後に、振り込め詐欺グループ、得体の知れぬ産廃業者らの存在が…札幌の街を、孤高の「ススキノ探偵」がいく。

著者等紹介

東直己[アズマナオミ]
1956年札幌生まれ。北海道大学文学部哲学科中退。北の歓楽街ススキノでその日暮らしの一方、家庭教師、土木作業員、ポスター貼り、カラオケ外勤、タウン誌編集者などあまたの職業を経て、92年『探偵はバーにいる』で作家デビュー。2001年に『残光』で第54回日本推理作家協会賞の「長編および短編集部門」賞を受賞した。地元北海道のTVでコメンテーターもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

10
久々にススキノ探偵シリーズを読んだ。2007年刊行だから8年前の作品になるが内容はまったく古くなく、携帯や振り込め詐欺や産廃業者など今でも充分トップニュースになるネタが満載。近藤さんの強烈な人柄もあって犯人探し(のための読書)が進む進む。所々のエピソードも細かくて面白いものがあったし、なにより相田の活躍がよかった。"俺"ではないが"鼻を啜ってしまった"。高田の出番は少なかったが松尾氏がいい役どころだった。2年前に札幌に行ったので多少の地理がわかるようになり、そういう意味でも楽しめた。2015/06/21

kuronyann

2
このシリーズの読み落としだった。初版から6年近く経っている。分厚い割に読みやすかった。最後が急展開であれあれと思ったが途中経過は随所で笑えた。読んで損はしなかった。2013/09/03

ちろみ

2
この作品からキャラクターが私の中で定着したので、スッと入れた。事件に入るまでが盛りだくさんでちょっと迷いそうになったけど、全体的に面白かったです。年相応の”俺”の感じと、華との関係もナカナカよいスパイスに。2013/08/07

Kenji Hori

2
地下鉄の駅で知り合ったイラストレーターが殺される。ケリーのバーテンダー、新聞記者、大学時代からの友人、新しい恋人、やくざ、チンピラ、イラストレータと同じ場所で知り合った老女、闇金、オレオレ詐欺を題材とした物語は主人公の絶体絶命のピンチを「探偵は吹雪の果てに」でも助けてもらったある老人の水戸黄門の印籠的な電話により救われる。長い。今まででも一番長いのでは。これまでの登場人物を色々と登場させ、物語に継続性を持たせようというのはわかるけど、ちょっと冗長な気がする。面白くないわけではありませんが。2013/05/13

夏子

2
シリーズ通しての主人公とその周りの人々の変わってしまった部分と変わらない部分に少し切なくなった。2010/02/25

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