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内容説明
優雅な屋敷だったバーチウッドは、諍いを愛すゴドキン一族のせいで、狂気の館に様変わりした。一族の生き残りガブリエルは、今や荒廃した屋敷で一人、記憶の断片のなかを彷徨う。冷酷な父、正気でない母、爆死した祖母との生活。そして、サーカス団と共に各地を巡り、生き別れた双子の妹を探した自らの旅路のことを。やがて彼の追想は、一族の秘密に辿りつくが…。幻惑的な語りの技と、絶妙なブラック・ユーモアで綴る、アイルランドへの哀歌。作家・佐藤亜紀の華麗なる翻訳で贈るブッカー賞作家の野心的傑作。
著者等紹介
バンヴィル,ジョン[バンヴィル,ジョン][Banville,John]
1945年生まれ。アイルランドを代表する作家、評論家。英語圏を代表する文章家として名高い。出身地のウェクスフォードで大学を卒業後、ダブリンの航空会社エアリンガスに就職した。数年のアメリカ暮らしを経て故郷に戻ると、「アイリッシュ・タイムズ」「アイリッシュ・プレス」文化部デスクとして活躍し、多くの書評を執筆する。1970年に短篇集Long Lankinでデビューを飾り、翌年から処女長篇Nightspawn、第二長篇『バーチウッド』を次次と発表し、作家としての地位を確立した。2005年にはThe Seaでブッカー賞を受賞。その後も、ベンジャミン・ブラック名義でミステリを発表するなど、精力的に活動している。1990年より執筆している「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」での書評記事も著名である
佐藤亜紀[サトウアキ]
成城大学大学院修士課程(西洋美術史専攻)修了、作家、評論家
岡崎淳子[オカザキアツコ]
明治大学文学部文学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kasim
藤月はな(灯れ松明の火)
三柴ゆよし
ホレイシア
ネムル