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貧困の終焉―2025年までに世界を変える

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  • サイズ B6判/ページ数 534p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152087232
  • NDC分類 333.8
  • Cコード C0033

内容説明

現在、全人類のうち10億人が飢餓・疫病・地理的な孤立のために「貧困の罠」から抜け出せず、1日1ドル未満で生活することを強いられている。そのうち、生きる闘いに破れ、死に追いやられる人は毎日二万人もいる。しかし、人的資源の確保とインフラの整備さえ行なわれれば、自然と促される経済活動によって貧困を過去のものとすることができるのだ。そして、そのために必要な援助額は先進各国のGNPのたかだが1パーセントに満たない。私たちは、人類史上初めて「貧困問題を解決できる可能性を手にした世代」なのである。東欧革命中のポーランド、解体直後のロシアなど、世界各国の歴史的局面で経済政策の顧問を務め、トップの政治家たちに助言を与えてきた国際開発の第一人者が、その豊かな経験を振り返りながら、貧困をなくすための方策を明らかにする力強い希望の書。

目次

地球家族のさまざまな肖像
経済的な繁栄の広がり
なぜ繁栄を享受できない国があるのか
臨床経済学
ボリビアの高海抜(ハイ・アルチチュード)ハイパーインフレーション
ポーランドがEUに復帰するまで
ロシアが普通の国になるための闘い
五百年の遅れを取り戻す―中国の場合
インドのマーケット再編成―恐怖を乗り越えた希望の勝利
声なき死―アフリカと病
ミレニアム、9・11、そして国連
貧困をなくすための地に足のついた解決策

著者等紹介

サックス,ジェフリー[サックス,ジェフリー][Sachs,Jeffrey D.]
経済学者で国際開発の第一人者。1980年ハーバード大学博士号取得後、同大学経済学部助教授となり、1984年には29歳の若さで教授となる。20年間ハーバードに所属し、同大学国際開発センター所長を務めた。現在は、コロンビア大学地球研究所所長。また途上国政府や世界銀行ほか各国際機関のアドバイザーを務めており、開発途上国を支援するために発足した国連ミレニアム・プロジェクトにおいては、同教授がコフィ・アナン事務総長の依頼を受け、プロジェクトの長を務めた

鈴木主税[スズキチカラ]
翻訳グループ牧人舎代表

野中邦子[ノナカクニコ]
出版社勤務の後フリーの編集者を経て現在は翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みねたか@

22
2025年までに世界の極度の貧困を解消する。このために先進国は何をすべきか。著者はこの国連ミレニアムプロジェクトの中核を担う経済学者。ボリビア,ポーランドそしてケニアのサウリ。様々な場所で経済の再建に取り組んだ経験に基づく論旨は説得力を持つ。本書が出版された2006年からすでに十余年。当然ながら順調な事ばかりではなかったはず。それでもこの活動は着実な成果を上げ,著者は世界の思想的なリーダーとして活動を継続しているという。知らなかったな。恥ずかしい。でも、少し世界が明るく見える。2018/06/27

ちぃ

20
何年かぶり再読。わかりやすい目標を掲げることは大切!でも、具体的な処方箋を示さなければ絵に描いた餅。こうやってわかりやすい目標で大衆を引き付ける人も必要だし、地道に現場で取り組む人も大切。2018/07/08

ねこ

8
きっと貧困は終焉するだろう、とただ楽観的に書かれたものではなく、著名な経済学者である筆者が、どうしたら極度の貧困をなくしていけるか、そのために先進国はどういった援助姿勢を持てば良いのかが明快に書かれています。全ての人々が一番下の梯子に足をかけられること、それが一番大切で、人間の尊厳を保てる最低レベルにまずは持っていくことが重要なのだと感じました。2014/05/16

Saruetti

3
今まで一般的に聞かされてきた通説ー貧困は消えないーというのが、データで反証した、快い本であった。ジェフとこの本が与えた世界への影響は計り知れなく、多少楽観的であっても、ミレ二アム目標を達成出来るという希望を抱かせる力説であった。かくいう私も、この本に突き動かされた。2012/10/15

ねぎとろ

3
貧困の解消について楽観的なサックスと、悲観的なイースタリー、最貧国への援助をめぐって両者は対立しているが、どちらの議論にも説得力があり、読む価値がある。これまでのIMF・世界銀行の援助計画にたいしては両者とも厳しい批判を加えている点では共通している。2008/11/19

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