内容説明
世界を震撼させたあのベストセラー小説に騙されるな！「わたしの物語は真実であり、それは単なる小説ではない」と『ダ・ヴィンチ・コード』の著者ダン・ブラウンは主張する。つまり、彼の小説は綿密なリサーチの結果であり、秘密結社や儀式をはじめとする歴史、芸術、宗教に関するデータはすべて「事実」に基づいていると言うのだ。だが、本当にそうだろうか？ダン・ブラウンの言葉に疑問を持った本書の著者が、物語の細部を徹底的に検証すると、驚くべき嘘が次々と明らかになっていく！―スペイン、イタリアで発売間もなくベストセラーとなった『ダ・ヴィンチ・コード』検証本。
目次
序文（『ダ・ヴィンチ・コード』に残されたままの謎；小説に隠されている偏った思想 ほか）
第１部 『ダ・ヴィンチ・コード』が明かした「新事実」への反論（裏で進行していたもうひとつの筋書き；シャルトル大聖堂の異教の象徴は策略の証しか ほか）
第２部 『ダ・ヴィンチ・コード』成功の背景にある女神崇拝（嘘は博学を装う；底の浅い霊性に彩られた聖なる女性崇拝 ほか）
第３部 結論（陰謀説を信じる「グノーシス主義的」人間たち；本質を見極めることの大切さ ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いぼいのしし
3
おそらく著者さんは、熱心なカトリック教徒で、フィクションでもダ・ヴィンチコードの内容が、許せなかったのだろう。よくまあ、ここまで細かくあら探しができたものだと、ある意味感心する。でも、ダン・ブラウンもルーブル美術館のピラミッドのガラスの枚数くらい、正確に調べて欲しい。2013/03/12
aoto
2
ダヴィンチコードの情報に誤りがあることを指摘する本。フィクションなんだからそんなもんだろと思ってたのだけど、割と真面目にソースを列挙して本編の誤りをただしてる。ソースを確認せずに鵜呑みにしてはいけないと思った。勉強にはなるけれど、どうしても専門外な分野の学問なので、指摘が細かかったり、単純すぎる点であったりと、だからどうだと言うの？感が否めない。解釈だって創作でもいいじゃないかとか思う。これは文章上の問題で、バッサリ切るなら快刀乱麻の鮮やかさが欲しかった。末文の皮肉も何度も使われていてクドイ。2021/07/03
＝emy＝
0
不快だったのでだいぶ読み飛ばして読了。してやったり、と、重箱の隅をつつくような粗探しな内容でした。期待してただけに残念。2014/05/08
唯誠
0
『ダ・ヴィンチ・コード』小説も読み、映画も観ていますが、どちらも楽しめました。それは、あくまでも物語として。 フィクションとは、嘘をいったり侮辱したりするものではなく、歴史的事実との整合性を持ちながら、架空の物語を通じて作り上げるもの。小説ということを認識していも、人々は自分の知らないことが書かれていると小説の記述をあたかも真実だと信じ込む人も少なくない。特にキリスト教的知識に馴染みのない日本ではより多くの人が『ダ・ヴィンチ・コード』を無批判的に受け入れて誤った知識を吸収してしまっているのでないかな？2018/03/27
