出版社内容情報
「地球の自転を見に来られたし」
衆人環視の公開科学実験がもたらした<科学の勝利>とは?
天井からぶら下がる大振り子。それを用いてフーコーは地球の自転を一目瞭然に証明した。名著『天才数学者たちが挑んだ最大の難問』の著者による、歴史ドラマ横溢する科学解説。
内容説明
世界各地の博物館で、高い天井からぶらさがり、終日揺れつづける大振り子。あれがなんのために造られたか、ご存じだろうか?実はほかならぬ地球が自転していることを、一目瞭然なかたちで証明するのがその目的だった。この、ガリレオを初めとする歴代の天才科学者たちが試みて果たせなかった証明を19世紀になしとげた、卓越した理論と巧みな技術とを合わせもった科学者が、本書の主人公レオン・フーコーであり、この大振り子は彼の名をとって、「フーコーの振り子」と称されている。彼の振り子がもたらした証明は、科学に決定的な勝利をもたらした、と言われるのだが、その勝利とはいったいどんなものだったのか。
目次
地下室での驚くべき発見
かつての考え方―聖書と宗教裁判
失敗に終わった物体の落下実験
技術者時代の「不正規な科学者」
パリの子午線
「地球が自転するのを見に来られたし」
数学界に起こった大騒動
ボナパルトを継ぐもの
コリオリ力
パンテオン
ジャイロスコープ
クーデターと第二帝政
失業中の天才
天文台の物理学者
最後の栄光
早すぎる死
スダンでの敗北
余波
フーコーの正弦側の証明
著者等紹介
アクゼル,アミール・D.[アクゼル,アミールD.][Aczel,Amir D.]
カリフォルニア大学バークレー校にて数学を専攻。オレゴン大学で統計学の博士号を取得。数理科学を主題としたポピュラー・サイエンスを主に書く
水谷淳[ミズタニジュン]
翻訳家。東京大学理学部卒業。同大学院修了。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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