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フーコーの振り子―科学を勝利に導いた世紀の大実験

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152086808
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0040

出版社内容情報

「地球の自転を見に来られたし」
衆人環視の公開科学実験がもたらした<科学の勝利>とは?

天井からぶら下がる大振り子。それを用いてフーコーは地球の自転を一目瞭然に証明した。名著『天才数学者たちが挑んだ最大の難問』の著者による、歴史ドラマ横溢する科学解説。

内容説明

世界各地の博物館で、高い天井からぶらさがり、終日揺れつづける大振り子。あれがなんのために造られたか、ご存じだろうか?実はほかならぬ地球が自転していることを、一目瞭然なかたちで証明するのがその目的だった。この、ガリレオを初めとする歴代の天才科学者たちが試みて果たせなかった証明を19世紀になしとげた、卓越した理論と巧みな技術とを合わせもった科学者が、本書の主人公レオン・フーコーであり、この大振り子は彼の名をとって、「フーコーの振り子」と称されている。彼の振り子がもたらした証明は、科学に決定的な勝利をもたらした、と言われるのだが、その勝利とはいったいどんなものだったのか。

目次

地下室での驚くべき発見
かつての考え方―聖書と宗教裁判
失敗に終わった物体の落下実験
技術者時代の「不正規な科学者」
パリの子午線
「地球が自転するのを見に来られたし」
数学界に起こった大騒動
ボナパルトを継ぐもの
コリオリ力
パンテオン
ジャイロスコープ
クーデターと第二帝政
失業中の天才
天文台の物理学者
最後の栄光
早すぎる死
スダンでの敗北
余波
フーコーの正弦側の証明

著者等紹介

アクゼル,アミール・D.[アクゼル,アミールD.][Aczel,Amir D.]
カリフォルニア大学バークレー校にて数学を専攻。オレゴン大学で統計学の博士号を取得。数理科学を主題としたポピュラー・サイエンスを主に書く

水谷淳[ミズタニジュン]
翻訳家。東京大学理学部卒業。同大学院修了。博士(理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seki

17
地球の自転を証明する振り子実験で有名なレオン・フーコーの伝記的本。難しい数式もなく、面白く読めた。彼は反射望遠鏡やジャイロスコープを製作するなど、手先が器用だったという。振り子実験そのものも美しく、ある意味エンタメである。彼の人生についていえば、仏アカデミーに長く認められなかったという点はあるが、特に波乱万丈だったいうこともない。しかし、ナポレオン3世とかなり親しく関係していたところは興味深かった。ナポレオンはフーコーの才能を認め、何かと彼の援助をしている。権力と科学。ときに繋がりを持つのはなぜだろう。2020/01/05

磁石

10
地動説を目に見える形で、地球の自転を目に見える形で証明した科学者レオン・フーコーの生涯。現代になってやっと受け入れられ始めた考え方、かのアインシュタインにも通じる考え方を19世紀という時代で発表してみせた天才。昔ながらの考えを捨てきれないアカデミーとの対立、時の権力者ルイ=ナポレオンとの友情、数々の発明はのちの時代でやっと評価された。まさに、絵に書いたような天才の人生。2014/03/25

せいたろう

5
フーコーの頭の良さと器用さがあって精度の高い重りとワイヤーを作れる技術者の登場する時代になってようやく証明された地球の自転。科学界ではアウトサイダーであったために評価されずナポレオン三世との親交によりようやく認められた人。ジャイロスコープの発明。光の速度の計測も行った。この人自身の逸話が少ないのか当時の科学界の話やナポレオン三世などの話が多い。2019/04/26

Steppenwolf

2
久しぶりに感動した。フーコーが何度も拒絶あいながらも学会や有力者に認めさせる成果を上げていく姿は圧巻である。また,振り子というありふれた現象が科学的に深い意味を持っていることを再認識した。2013/04/25

sekaisi

1
ニュートンと同時代と思っていました。2020/09/08

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