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ハヤカワSFシリーズ
血液魚雷

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152086723
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

放射線科医・石原祥子のもとに搬送されてきた心筋梗塞の患者は、かつての恋人・羽根田医師の妻、緑だった。だが、冠動脈に詰まった血栓の除去手術中、透視画像に映り込んだのは、血流に逆行して移動する不気味な影。羽根田医師の強硬な主張により、その正体を解明すべく試験稼働中の“アシモフ”が投入されることになった。それは、挿入したカテーテルからナノ単位のビームを照射し、血管内をリアルタイムに撮影する世界初の装置だった。“アシモフ”のゴーグルを装着し、血管内世界を体感していく祥子。やがて彼女の眼前に現われたのは、ミサイルのごとき形状とプロペラのような鞭毛を備えた謎の物体であった…人体という異世界を舞台に、極小存在と人類との息詰まる攻防戦を描いた、現代版『ミクロの決死圏』。

著者等紹介

町井登志夫[マチイトシオ]
1964年愛知県生まれ。南山大学教育学部卒。1997年、サイバーSF『電脳のイヴ』で講談社ホワイトハート大賞優秀賞を受賞してデビュー。2001年には、近未来SF『今池電波聖ゴミマリア』で第2回小松左京賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅木原

2
血液の中を高速で泳ぎ回る謎の異物と対決する『ミクロの決死圏』オマージュのB級娯楽SF。ほぼ全編その対決だけで成り立ってて、このミス大賞落選作なので一応ミステリー的真相もあるにはあるけどバレバレだし真相があるという以上のものではない。ついでにSF的にはそこからが本番じゃねーの、というところで話は終わってしまう。というわけで色々食い足りないんだけど、がーっと読むべきB級娯楽SFなので、あんまり細かいこと気にしても仕方ない。でもせめてハッタリでいいから〝血液魚雷〟についてはもうちょい説明して欲しかったな。2015/12/17

弐月

1
いやあ、うん。途中で想像できた。2014/06/08

すすぎ

1
医療部分の描写に疑問がありすぎた。2014/05/31

ひさか

1
血管内にひそむ鞭毛モータ駆動の2重プロペラを持った高速移動体との攻防は興味深く、面白い。一気に読めた。 荒削りだが、センス・オブ・ワンダーが感じられる一級のSFだと思う。 タイトルのセンスに難があるのが、残念。2012/06/10

まつじん

1
ハヤカワSFです、はい。 ”ミクロの決死圏”(映画の方)への憧憬を持つとあとがきにも書く筆者が現代の日本に作り出したSFです。新型カテーテルを潜水艦に見たてて新発見された寄生虫(らしきもの)を追う女性医師、その患者はかつての恋人の女房でした。 してその結末は… その恋人から移された新種の性病というか精子の変異体、なんでしょうか。 主人公の女性医師石原祥子さんの内心の葛藤など読み応えたっぷりです、そしてエピローグでのどんでん返し。SFも結構面白いのね、なんてえらそうなことを考えてしまう作品でした。2007/09/23

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