• ポイントキャンペーン

ハヤカワSFシリーズ
空獏

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152086662
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

昔々のこと。世界が古くなったので、えらい人たちは獏を創って、新しい世界を夢見てもらうことにしました。みんなは安心して獏のなかで眠りにつきました。でも、やがて獏は不安に囚われてしまったのです。自分のなかの人たちは実は死んでいるのではないか、と…まあ、そんなこんなで私は、戦いつづけているわけだ。商店街で敵を待ち伏せしたり、ヒト型戦闘機械に乗り込んだり、西瓜太郎の指揮で悪の王国に奇襲をかけたり。でも肝心の私とは誰か、まったく思い出せないのだけれどね、あの夕陽のきれいな街の風景以外は―9つの短篇と10の掌篇が織りなす、不条理で情けなく、けれどヒトに優しい戦争の話。

著者等紹介

北野勇作[キタノユウサク]
1962年兵庫県生まれ。1992年、『昔、火星のあった場所』が第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。2001年発表の長篇『かめくん』で、第22回日本SF大賞および「ベストSF2001」国内篇第1位を獲得。理系的なアイデアを叙情性に満ちた日常描写でつつんだ独特の作風が人気を集めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぜんこう

26
「夢見ることのない獏は、誰かの夢を食べるだけ。」「割って観るまで、西瓜の中身はわからない。」という名言で始まる不思議なお話。 獏、西瓜、戦争・・・どこまでが夢でどこからが現実か・・・ようわからんけど(^^;) やっぱり北野勇作さんの話は面白い・・・ようわからんけど(^^;)2019/07/02

宇宙猫

18
★★★ う~ん、よく分かんない。2015/12/05

更紗姫

13
夢も「皆で見れば怖くない」?そもそも嫌な夢を見るはずではなかったのに、延々戦争を続ける日常。夢ならば四方八方に拡がりそうなものなのに、戦争と西瓜の繰り返しは、所詮人間の性(さが)と言う事か。昼下がり、外気温36℃の暑熱を避けクーラーの効いた部屋で読みながら、半分眠っていた気がする。しかも嫌な寝汗をかいて。あ~あ こんなに熱いのに、今年は西瓜を食べる気がしなくなった。2015/07/25

miroku

12
獏と西瓜と戦争。夢の中の夢。…ぐだぐだだけど、不思議なことに…読める。2011/05/11

稽子

10
★★★- SF連作短篇集。短篇が9話、それより短い掌編が10話。うーん、これはあまり良くない…。夢が題材のせいか、曖昧で話の筋がぼやけまくっている。物語として成立させづらいせいで、面白みも薄くなってしまっている。ちょっと気に入ったのは「怖い西瓜畑の話」「素敵なオマケの話」「天井から見ていたヤモリの話」だが、全て掌編だった。オススメできない。2024/02/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/560314
  • ご注意事項