感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
52
凍てつく荒んだ街で少女が消えた。黒豹探偵ブラックサッドが、卑しく見える記者ウィークリーを相棒に、人種差別の蔓延る街を行く様を描くバンド・デシネ。今回もブラックサッドはなかなか事件に追い付けず、行く先々で死体に遭遇するが、犯人に向かって一直線ではある。ウィークリーの胡散臭さがピカイチ。でもイイヤツだったな。そして、カササギのギャンブラー、白熊署長の悲哀たるや。2022/01/02
くさてる
6
黒猫探偵を主人公にしたバンドデシネ、二作目。ストーリーやキャラ立ては本当に懐かしくなるような直球ハードボイルドなのだけど、登場人物すべて動物というのが、やはり、すごく良いです。日本のマンガと比べるのではなく、全く違った個性を持った、でも、同じくらい面白いものとして読むのが正解だと思いました。2013/11/06
すけきよ
3
子供が誘拐されると言う陰鬱な事件に合わせて、空は曇った冬空。色彩も全編暗め。それがラスト、事件が解決し、晴れた中で子供達が雪遊びをしているコマの色彩の鮮やかなこと。このコントラストが素晴らしい。2005/08/22
ist
2
ヨーロッパの漫画バンドデシネ。 アメコミとかも激しく積読してる…。 登場人物がすべて動物の探偵物語。ドラえもんのアニマル惑星みたい。 こっちの話の方が好き。2009/07/04
ココ
2
登場人物が全員動物。なのに、「こういう人いるいる」って思う。動物なのが逆にリアル。今回は、ハードボイルドっていうか社会派。2012/08/20