内容説明
おれの名前は三神外道、通称げど、酒と小説をこよなく愛する、しがない広告屋だ。だがおれには、眠ることで小説世界に侵入できる「小説探偵」としての顔がある。日々訪れる依頼人は、未解決の伏線に消えた息子を探す人妻、耽美小説の超美形キャラに、自作内ギャンブルに溺れた三文作家―現実と小説世界をまたぐさまざまな難事件を解決していくおれだったが、やがて、失われた記憶にまつわる巨大な陰謀が、悪意に満ちた全貌を現わしつつあった…。ミステリ、ホラー、時代小説、ファンタジイほか、あらゆるジャンル小説に過剰な愛をそそぎこんだ、7篇収録の連作集。
著者等紹介
桐生祐狩[キリュウユカリ]
1961年長野県生まれ。高校卒業後に上京。演劇活動を始め、戯曲の執筆などを手がける。2001年、第8回日本ホラー小説大賞長編賞受賞の『夏の滴』で作家デビュー。『スタンド・バイ・ミー』を思わせる青春小説と、モラルを破壊する鬼畜系ホラーを融合させた内容が話題を呼ぶ
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感想・レビュー
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星群
15
初読作家さん。あらすじに惹かれて、読んでみたケド。随分、かなり、マニアックな世界観。良くいえば好きな物を詰め込んだ様な、でも、あんまり探偵って感じじゃなかった。兎に角、読み疲れました。2018/09/13
けいちゃっぷ
5
小説探偵。それは夢の中で小説の世界に入り込むことができる能力を持つ男。各話それぞれが違ったジャンルの小説内の出来事で趣向は凝らしてますが、悪い意味でのラノベみたいな書き方のせいか、悪い意味でのラノベみたいな登場人物のせいか、悪い意味でのラノベみたいなご都合主義のせいか、途中で飽きてきてしまった。もしかして出来の悪いラノベだったのか?主人公や泉という男の正体がわからないままですが、今さら知りたいとも思わない。354ページ2010/06/05
まっすー
1
32018/03/10
武巳
0
夢のある設定なのにまったく夢のない話… 「小説の中に入る能力をもち、登場人物からの依頼で問題を解決する自由業」小説探偵。読書ノートをつけるような人なら確実に憧れると思うんですが…出てくるのはまったく夢のない現実の汚い部分、憧れられない…2016/09/25
天城春香
0
意外と推理しませんね。2013/04/16