内容説明
全世界規模で蔓延し、深刻化する肥満。糖尿病、心臓病、高血圧などにかかわるこの「病」の全貌と、「患者」であるわたしたちをめぐる危機的状況を生々しく描いた警世のノンフィクション。
目次
第1章 肥満大国アメリカ―外科手術に臨むナンシー
第2章 邪悪な人間は太る―肥満と偏見の歴史
第3章 肥満は生まれつきか―肥満と遺伝子
第4章 肥満研究最先端―謎の飽食因子をさがせ
第5章 飢え―フリードマン、ob遺伝子を発見する
第6章 臨床の例外―パキスタンのいとこたち
第7章 やせ薬の命にかかわる副作用―フェン・フェン療法の教訓
第8章 世界に広がる肥満という病―缶詰をあけはじめたコスラエ島民
第9章 健康は胎内から―飢餓にさらされた胎児と新生児の将来
第10章 欲望から手の届くところに―食品業界の思惑
第11章 正しい選択―肥満の波を押しとどめるには
著者等紹介
シェル,エレン・ラペル[シェル,エレンラペル][Shell,Ellen Ruppel]
『アトランティック・マンスリー』記者。『ニューヨークタイムズ・マガジン』、『ワシントンポスト』、『ボストン・グローブ』などにも寄稿するほか、ボストン大学で科学ジャーナリズムを講じる
栗木さつき[クリキサツキ]
翻訳家。慶応義塾大学経済学部卒
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