内容説明
「超能力は存在する」「異星人に誘拐された」「ナチスのホロコーストはなかった」「ダーウィンの進化論はまちがっている」等々、この世に奇説の種はつきない。ニセ科学とは、このような奇説を、あたかも科学的に導かれた結論であるかのように説くものを言う。意外にも、このような怪しげな説を信じている人は、非常に多く存在する。なぜ人は信じてしまうのだろう?人の心の弱さを巧みに突き、まやかしの論理で包みこむニセ科学。本書は、その手口と実態を、実例を挙げて検証し、正常な社会を維持するための良識としての懐疑主義、すなわち科学的な思考法の重要性を訴えるとともに、ニセ科学に騙されないための方策を示す警世の書である。
目次
第1部 科学と懐疑主義
第2部 ニセ科学と迷信
第3部 進化論と創造論
第4部 歴史と偽史
第5部 希望はけっして潰えない