内容説明
まだ読んでいない人はすぐ、すでに読んだ人はもう一度、読みたまえ！「宇宙軍大元帥」野田昌宏がズバリ教える、ＳＦ読書の傾向と対策。海外ＳＦ５０冊を厳選し、詳細な解説を加え、ＳＦ読書の無限の楽しみを名調子で語りつくした、これぞＳＦ読書案内の決定版！
目次
月世界へ行く
タイム・マシン
火星のプリンセス
大宇宙の魔女
宇宙のスカイラーク
時のロスト・ワールド
火星年代記
われはロボット
宇宙船ビーグル号
幼年期の終り〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MAEDA Toshiyuki まちかど読書会
30
図書館本。愛知(えち)川図書館にて。SFコーナーまであるなんて、楽しすぎる！2016/07/17
白義
10
スペオペ大王にしてポンキッキーズの生みの親、ガチャピンのモデルとしても知られる著者によるSFブックガイド。ヴェルヌの月世界旅行からシモンズのハイペリオン、ファインタックの大いなる旅立ちまで素朴な語り口で選りすぐりの名作たちが思う存分語られる楽しいブックガイド、著者にしては極めて最大公約数的な選書だが、ヴェルヌ、ウェルズ、バローズときてスミスのスカイラークではなく、最愛のヒロインであるムーアのシャンブロウをいきなり四冊目に選んでくるのが著者らしい。既読は16冊と思ったよりは多かったが、ますます楽しみが増えた2017/12/17
がんぞ
4
著者訳の創元推理文庫『火星のプリンセス』は本邦初のカラー口絵の文庫本。大成功で他社がSFに目を向ける一因となった／SF「通」と言われる資格は代表作１０００冊を既読とか。で、１９９９時点での５０冊、１/３ほども読んでない／冷戦終結と地球以外の太陽系天体の不毛、（さらに先進国の少子化、難民・移民の多産）がルイジアナ開発との類推を不能にした。世界はやがて江戸並みの人口過密、結婚困難、監視稠密（無人カメラ）、歳末払い（電子マネー）の大消費地（生産はロボット）となる…／サイバーパンクなど新時代を評価しているのは立派2020/05/27
ウッチー
3
著者の膨大なSF知識は見事なもので「あの作品とこの作品を一緒に読むと二倍楽しめる」「文庫版のあとがきがすばらしい」といった、マニアックな解説に読書欲を掻き立てられた。同じ系統の知識を掘り下げる事の強みを思い知らされる。書評の中で「ネタバレ」する頻度が高いのが難点。これだけSF愛の強い著者であっても、500ページを超える大作を読む事は躊躇してしまうという告白には非常に共感を覚えた。まずは「ソラリスの陽のもとに」を読んでみよう。2016/10/26
メイロング
2
10年前とは思えないラインナップ。半分以上がオールタイムベストでは？ 日本作品が一本ぐらい入ってほしい。具体的に言うと広瀬正が欲しい。「この本も面白い」で同じ著者の作品を薦めるくらいなら、この項目いらないんじゃないかと。ちくまプリマーの「SFはこれを読め！」の方が、広汎なように思えました。2011/02/05
