Hayakawa novels<br> 森へ―少女ネルの日記

Hayakawa novels
森へ―少女ネルの日記

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  • サイズ B6判/ページ数 364p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152081131
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

カリフォルニア北部の森のなかで、少女ネルは両親とバレリーナをめざす一歳上の姉に囲まれて暮らしていた。自然に抱かれ、のびのびとした生活を送る一家。しかし、そんな暮らしにも突然暗い影がさしはじめた。優しかった母が癌で亡くなり、しかも、その頃から電気も電話も使えなくなってしまったのだ。町へ行っても食料やガソリンが手に入らなくなった。大きな戦争や災害が起きたためだという噂が流れていたが、本当のことは誰にもわからなかった。電気製品が使えず、食料や日用品を節約する生活は苦しかった。ネルたちは木を切って薪にしたり、保存食を作ったりして乗り切ろうとするが、今度は父が大怪我をして死んでしまった。森のなかで二人きりになってしまったネルと姉は、自分たちの力だけをたよりに、野菜を育てたり、力仕事もして生きのびていく。しかし、やがて二人の運命を大きく変える恐ろしいことが起きて…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Apollo

3
映画「スイッチ・オフ」の原作。映画を配信で観て、ラストシーンがどうも納得できなかったので読んでみた。電気や通信手段がなくなった世界で、森の中で生き抜こうとする2人姉妹の物語。映画ではキャンプのママゴトしているようだったが、本書では少女たちが自給自足で生き抜こうとしている現実的な暮らし(ドングリをとったり、野菜を計画的に栽培したり、トイレを掘ったり)をきちんと描いているので、まあまあ説得力があった。こういう説得力ある展開があって初めて、ラストの彼女たちの決断があったのだと理解できた。2023/03/26

2
歴史が大きくかわっていく時代を生きた人々は、それにたいする認識がもっとも浅い人々である2011/04/01

Tomio

1
「北カリフォルニアの自生植物」の本があって本当によかったな。 「長い歴史でみると、電気のある時代が異常」という考え方は、なるほど!と思った。 意外にも性描写が。しかし、いやらしさはない。 私は文明の利器が大好きなので、こんな世界になったら困るな。 自生植物の本を、我が家にも一冊買っておこうまいか。2020/02/05

猫が本を読む

1
読書を始めたころに読み始めた本。 それまで活字の物語が苦手だったのだが、 一気に読み進め、読書の楽しさに目覚めた一冊。 少しづつ、確実に荒廃していく世界。 自給自足の困難さや、家族の確執と絆。 こんな小説をもっと読みたい。 そんな一冊。2015/08/10

夏しい子

0
終末物語。 その時の、ある少女と姉の姿が描かれている。

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