よその子―見放された子どもたちの物語

よその子―見放された子どもたちの物語

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  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152080837
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

苛酷な運命から学習障害児たちを救いだそうと全精力を傾けるトリイから、恋人は去っていく。何度もくじけそうになるトリイだったが、やがて4人はたがいの能力を引きだすようになり、トリイと子どもたちのあいだに特別な絆が結ばれていく。ベストセラー『シーラという子』『タイガーと呼ばれた子』につづき、熱血教師トリイと学習障害児たちの心の交流を描いた、待望の傑作ノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネロ

22
トリイ・ヘイデン4冊目、著者曰く書き直したいと評する一冊なのだが、こちらも涙なしに読みきれなかったです。特に荒れ狂う風来坊の様だったトマソの変わり様に目がグズグスになってしまった。メインの児童4人のうちトマソだけが現在も消息不明ということらしく、どうか無事でいてほしいものだ。訳者も同じような感想を抱いていたようだが、著者の作品を読んでいると子どもたちが騒ぎ立てる教室に自分が居るような錯覚に陥る。ちょっとノスタルジックな感傷も得られる不思議な読書体験。2023/02/19

caramel

15
トリイの作品は数作読みましたが、毎回トリイの愛が感じられて大好きなシリーズです。ブーは純粋で愛嬌あって可愛いし、ロリの優しさと子供らしさは本当に才能だと思うし、トマソも勇敢で優しいし、クローディアも芯の強さを持った素敵な子だった。でもそこにいち早く気付ける大人はなかなかいなくて、全力でサポートするトリイの姿が本当に応援したくなる。こういう子達の素晴らしさを発揮できる環境がこの世界に整って欲しいと願うばかりです。2022/09/19

もくたつ(目標達成)

13
トリイ・L.ヘイデンの作品。親や周囲から助けを得られない子供たちの話を読んで、悲しくなったけど、トリイのクラスの子供たちは皆何かしらの改善をしていって救われた。ロリの明るさと優しさに心温かくなった。2016/04/20

まある

8
随分以前に購入したまま読んでいなかったもの。 批判もあるだろうが、精神や知的障害のある子供を無理に普通学級で指導することには問題があると思っていて、それは今も変わらないが、外部障害のかたに比べ、内部障害は理解が得られにくく、傷つくことも多かったりするだろうことなどを、なんとなくではなく、しみじみと感じられた。 障害のある児童は、関わる周囲の理解と協力で、その子供なりの可能性を引き出していくことが大切。見えないものを想像することが出来ないといけないのかもしれない。 2015/03/11

こるり

4
ロリの姉妹が、ロリを傷つけた父親に怒りを見せると、作者は虐待の連鎖だ。 と言う。 大切な人を傷つけられて怒らない人がいるのか? 虐待の連鎖という言葉がひとり歩きし、自分の頭で考えずイメージだけで語る人間が増えている。 抑圧の構造の一部分を見た気分だ。2013/07/10

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