上弦の月を喰べる獅子

上弦の月を喰べる獅子

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  • サイズ B6判/ページ数 572p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784152034076
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

これは、進化についての物語である。同時に、宇宙についての物語である。さらに、物語自体が、遺伝子の二重螺旋の構造を持った物語である。本自体の構造も、二重になっている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山口透析鉄

19
これ、単行本が出た頃に買い、サイン会で作者氏に私の名前を入れたサインをして貰ったら、私の本名は間違いやすい字が入っている(小4で習う漢字なんですが)姓名なんで、横棒が1本足りない誤字で書かれた思い出があります。 それはともかく、ある意味、螺旋に森羅万象を見出し、宗教化して、宮澤賢治とも上手いこと組み合わせて壮大な小説を書き切ったんで、日本SF大賞受賞も当然でしょうね。 同時期にSFマガジンに掲載されたセルフパロディの短編も好きでしたね^ ^; 夢枕獏氏の作品はあまり読んでいませんが、これは好きですね。1989/08/27

いおむ

14
友人からのいただき本。ただ二十代の頃は自分の着想を先に形にされ悔しさに読む気にならず、長い間塩漬け状態。そして結婚後に再読しました。この作品のラストは二回読んで頭で理解しても気持ちで納得できなかった。2012/12/02

takehiro

12
作中何度も出てくる「汝は何者であるか?」という現実世界でも究極の問題に対するアシュヴィンの答えは、、、うーん、何度読んでもよくわからない。これが仏教的な答えなのかしら。2021/02/21

mataasita

12
難解だけど読み進めてしまう。人は幸せになれるのか?という問いと螺旋に関するうんちくが繰り返される。仏教と宇宙、時間や空間、過去や未来が語られながら、二重人格のように宮沢賢治とカメラマンの記憶を有したアシュバインが真理を求める世界が描かれる。螺旋問答やら最後の仏陀の話やらの存在意義は分からなかったが、後書きによると大事らしい。それぞれにトラウマのような負い目をもった二人の思いも最後は昇華されて、死というハッピーエンド?重厚なSF小説でござった。2020/06/18

tama

11
図書館本 夢枕シリーズ読み 面白かったけど、先に涅槃の王とか読んでたので衝撃は薄れたかも。しかし、宮沢賢治をああいうことにしてよかったんだべか?話の太い筋が数本あって絡み具合は巧い。若干暴力沙汰の描写に辟易。バイオレンスものを引き摺っている感あり。書いてる作者の顔は力入って鬼になってるか?陰陽師で鬼が人を喰らうシーンは気にならないのですが。この人、陰陽師を書いてるとき微笑んでいるのかも。2018/05/23

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