海外SFノヴェルズ<br> ハイペリオンの没落

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海外SFノヴェルズ
ハイペリオンの没落

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  • サイズ B6判/ページ数 613p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152020826
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

連邦が戦乱に揺れるなか、惑星ハイペリオンでは「時間の墓標」が開き全ての謎が解明される時が近づいていた―人気作家シモンズが雄渾の筆致で描く傑作SF叙事詩ハイペリオン二部作の完結篇。1991年度ローカス賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

63
激化するアウスターとの闘い。次々にシュライクに倒されていく巡礼たち。急展開で次々移り変わっていく場面と息をのむ展開は、ジェットコースターに乗っているかのようで、スリル満点。最後の最後になって、いくつもの謎がようやく一つ一つ解き明かされていき、なるほどそういうことだったのかと納得させられるこのストーリ構成は、相当なものだ。あ~、疲れた。(悪い意味ではない)2018/01/08

syota

34
分厚いハードカバー2冊分の壮大な宇宙叙事詩も、やっと大団円。よくぞこれほど複雑で意表をついたプロットや、精緻な背景設定を作り上げたものだ。前作『ハイペリオン』で示された謎の大半は本作で解決したけれど、神どうしの戦いはこれからどう決着するのか、大混乱に陥った星々はこれからどうなるのかなど、新たにより大きな問題が示され、続編『エンディミオン』への期待が高まる。戦前のレンズマン・シリーズ(E.E.スミス)以来アメリカSFの王道である“誰が宇宙を支配するのか”をテーマとした大河SF(?)の伝統を受け継ぐ大作だ。2018/09/28

猿吉君

31
全ての謎が収束していく傑作SFの第一部完結編、堪能しました(^u^)①巡礼者それぞれがどうなるのかが気になって早く読みたい欲が出まくりでした。②例によって詩とか問いかけの部分は適当に読み流しました。③結末に感動してほろりと来てしまいました。④この手の壮大な話によくありがちなんですがクライマックスの決戦のところはそれまでがねっちりしているのにあっさりかなと思いました。点数:95/100→第二のサイブリッドのところがちょっとダレた以外は個人的にベストに入るSFでした、更なる続編もあるので楽しみです(^o^)2020/06/30

34

18
正月はSFが読みたくなる。そして近所の書店に行っても目星のものが見つからずに結局正月あけに図書館で借りるというのを毎年繰り返している気がする。《新しい太陽の書》4部作と《ハイペリオン》2部作を読んだけど、そんなに……。正月の猛烈なSF熱が冷めちゃってたからだろうか。対して、読書メーターには登録してないけど二瓶勉の『BLME!』は最高でした(たぶん5回くらい読んでる)。小説でおもしろいSFを探してます。2017/01/25

生存戦略

16
例えばロボットアニメでのエヴァンゲリオン的存在のように、その作品がそれ以前の作品を全て陳腐化、古典化してしまうほどの激しいインパクトを持った作品がどんな世界でもごく稀に現れることがことがありますが、本作はそれに該当するように思います。SFの成熟期に、それまでのSF小説が生んだあらゆるギミックや仕掛けを速贄として『ハイぺリオン』なる巨樹が誕生している。そしてこういう作品が出るとしばらくの間、その世界で新たな偉大な作品が生まれなくなります。そういう意味では『20世紀SFを終わらせた作品』とも言える気がします。2014/04/21

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