ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 捜索者

個数:
電子版価格
¥1,782
  • 電書あり

ハヤカワ・ミステリ文庫
捜索者

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年05月20日 10時35分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 688p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784151850011
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

アイルランドの村に移住してきた元警官は消えた青年を捜すが――緻密な描写で年間ベストミステリに多数入選した重厚なる犯罪小説

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

130
長い物語だがだれることなく一気に読んだ。静かな雰囲気の作品で、内容も非常に充実していた。主人公はアメリカのシカゴで刑事をしていたが、妻と離婚して警察も退職し、単身アイルランドへ移住してきたカル。序盤のあるところでトレイという子どもと知り合い、行方不明の兄を捜して欲しいと依頼を受ける。最初は断るが、結局依頼を受ける事になる。この話が本作の一つの柱。その他にもカルがこの土地にやってきた事情などが語られ、楽しむ事ができた。全体を通し、人物造詣が秀でていて自然描写も美しい。近来読んだ翻訳小説では一番の出来。2022/06/18

buchipanda3

123
美しい自然の濃厚な空気に包まれるアイルランド西部に移住してきたカル。よそ者である彼に人捜しの依頼が舞い込む…。カルのハードボイルドぶりも良かったが、親子ほど年が違うトレイと彼のやり取りが良い。二人とも大事な人の喪失という憂き目に自分を見失いかけ、それを互いに補うかのように心を通わせていく。その様子が丁寧に描かれ、味わい深いミステリに仕上げられていた。カルが未熟なトレイに狩りの意義やモラルの持ち方を教える姿が印象的。それは彼自身に向けた話でもあった。彼の娘の言葉と共に彼は自分の人生の規範を取り戻したのだ。2023/01/06

アン

120
シカゴ警察を退職し、アイルランドの片田舎に移住したカル。廃屋の改修作業に励む中、貧しい環境で育つ13歳のトレイから失踪した兄の行方の調査を依頼されます。孤独と信頼、閉鎖的な村社会の闇、善と悪の境界。物語はシンプルですが、離婚しながらも娘と頻繁に連絡を取り、これまでの人生を振り返る中年男性カルの心の揺らぎが浮き彫りにされ、豊かな自然描写と響き合うところが秀逸。そして居場所に戸惑うトレイに寄り添っていくカルの姿、2人の心の触れ合いがとてもいい。現実との折り合いと再生。静かな余韻に包まれる心に残る一冊です。 2022/08/18

まこみや

118
失踪した人物を探して欲しいという発端はハードボイルドの定番だ。本書もその類のミステリかと思いきや、ミステリというよりも失踪者を巡る普通のノヴェルとして楽しんだ。根幹のテーマは擬似“親子”の物語だ。実父が不在のトレイは、父代わりの失踪した兄を捜すことをカルに依頼する。一方カルも娘と妻に去られたことで、「父親」として失格だったという心の傷を負っている。カルはトレイの依頼を引き受け、その支えとなろうとする。トレイはカルに「父」を見出し、カルはトレイを「子」として導こうとする。それが二人の再生につながるのである。2022/12/23

kaoru

115
シカゴで警官をしていた48歳のカルは美しい自然に惹かれアイルランドの片田舎に引っ越してきた。だがある子供が失踪した兄の秘密を探って欲しいと頼みに来る。閉鎖的な人間関係とドラッグや暴力の影のなか、カルは事件の真相を突き止める。700ページ近い大作だが事件よりもトレイとカル、地元の女性レナとの心の交流に重きが置かれている。善悪の区別が限りなく曖昧な現代社会で自分なりの規範を持ち続けようとするカルが、トレイやレナ、娘のアリッサとの絆を深めていく過程に幾分心が和らいだが、田舎のコミュニティの難しさや現代の害悪が→2022/08/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19451082
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品