内容説明
森で見つかった六本の左腕。それは連続少女誘拐事件の被害者たちのものだった。しかし、判明している被害者は五名。六本目の腕は誰のものなのか?失踪人捜索を専門とするミーラ・ヴァスケス捜査官は、著名な犯罪学者ガヴィラとともに特別捜査班に加わる。だが、懸命の捜査にもかかわらず少女たちの無残な遺体が次々と発見される―フランス国鉄ミステリ大賞、バンカレッラ賞など多数の賞に輝く傑作サイコ・サスペンス。
著者等紹介
カッリージ,ドナート[カッリージ,ドナート] [Carrisi,Donato]
1973年、イタリア生まれ。映画やテレビドラマの脚本を手がけた後に作家となる。2009年に刊行されたデビュー長篇である『六人目の少女』は、世界23カ国で刊行され、バンカレッラ賞、フランス国鉄ミステリ大賞、ベルギー推理小説賞など多数の賞に輝き、大型新人として注目を集めた。ローマ在住
清水由貴子[シミズユキコ]
上智大学外国語学部卒、英米文学・イタリア文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スカラベ
69
5人の少女が誘拐され行方不明に。やがて彼女らの左腕が発見されるが、それが6本。果たして6人目は誰?分厚いページ数に負けないぎっしりと重厚な内容で、やや盛り込み過ぎなところもあるが面白かった。ホットする間もなく、章の切れ目で驚くような事実が次々と提示されたり、緊迫の場面のまま終わるので、まさに連続ドラマのように緊張感を保ちつつ次章へと導かれる。物語の構成も見事で胸が熱くなる作品。終盤に向かって怒濤の展開が待っているが、最後の最後に明かされる過去から繋がる連鎖の真実にはビックリでした。悪魔のささやき・・怖い!2015/11/14
momi
49
森で見つかった六本の左腕…!!後半は…えッと驚きの連続です!!次から次へと想像もつかない展開が待っています!!刺激的すぎ!!海外の作品でも、あぁいう職業の人が出てくるとは…意外!ひゃ〜!なんてドラマチックが…てんこ盛り!!これはサイコ・サスペンスだわ!!でもね、面白いんだけど…私には訳が読みづらかったことが残念でした。2018/03/20
*maru*
42
5人の少女たちの失踪事件。森で発見された“6本の腕”。犯罪学者ゴラン・ガヴィラを中心とした特別捜査チームに急遽加わった、失踪人捜索のエキスパートであるミーラ・ヴァスケス捜査官。主人公ミーラを筆頭に、ゴランや犯人など人物造形がまず魅力的。さらに恐怖心を煽る演出や終盤の流れなど、読者を惹き付ける巧みなストーリー展開に感嘆の声が漏れる。なかなか手の込んだサイコ・スリラーでした。よくここまで詰め込んだなと感心してしまうほど盛り沢山すぎるために不満な点も確かにあるが、結末で感嘆再び。この余韻、たまりません。2019/09/16
ゆう
37
お借りした本。行方不明になっている5人の少女。その左腕が見つかる。しかし、見つかった左腕は6本。もうひとりの少女は誰なのか。そしてアルベルトとは一体何者なのか。読ませる前半、盛り上がりの中盤、怒濤の後半。なんかどこかおかしい…って人たちがたくさんでてくるけどあの終幕に向かう展開はスゴいなぁ、いろいろ詰め込んできた。あそこまで計画の範囲内なのだとしたら…ひぃっアルベルトコワッ!2015/07/09
ロア
28
素直に真っ直ぐ読み進めることで、あえて作者の意のままに翻弄されてみるのが正解(∩^ω^∩) ストーリーは二転三転どころじゃないし、最後の最後の最後まで気が抜けない!2018/06/05